文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

2023-01-01から1年間の記事一覧

第170回芥川賞候補作 九段理江「東京都同情塔」 を読んだ。感想。レビュー。

わたしは新潮で読んだ。 東京都同情塔 作者:九段理江 新潮社 Amazon 新潮2023年12月号 新潮社 Amazon 単行本のリンクも貼ってみたが、この表紙のビルは小説のイメージと全く違う。これで良いのだろうか? 九段氏の作品で過去に読んだものを以下に貼る。 第16…

年賀状の製作が楽になる一方で失われるもの

毎年親の年賀状を作らされている。 適当な素材を見つけてきて、貼り付ける。謹賀新年。令和6年元旦。旧年中はお世話になりました。等の文言も貼り付ける。 宛名面は登録してある住所録で刷る。 ほぼほぼダイレクトメールである。 親は私が刷り上げた年賀状に…

後進国化の恐れ、日本が危ない!元気な後進国との違いに注目 #日本 #後進国 #恐れ #ハチャメチャなし #日本ならでは

日本が様々な指標で没落しているというのは最近とみに言われていることである。 一人あたり購買力平価GDPはなんと36位だ。 www.globalnote.jp 国のGDPももうちょっとで人口半分のドイツに抜かれそうである。 その他にも生産性が低いだの、学力が低いだの、経…

感動の買い物体験―2023年のおすすめアイテム発表! ←AIが付けた。

毎年このお題を楽しみにしているが、今年はものの見事に買って良かったものが思いつかない。 もちろん、いろいろ買った。趣味のものも、実用品も、嗜好品も、買った。そうとう金は使っているはずなのに、これと言ってなにも思い浮かばない。思い浮かばないど…

第170回芥川賞候補作 迷彩色の男 安堂ホセ を読んだ。感想。レビュー。

文藝 2023年秋季号 河出書房新社 Amazon 安堂氏は第168回でもノミネートされている。その作品の感想はこちら↓ yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp 今回もゲイの話である。この著者自身の話なのか、ゲイと言っても黒人系ゲイである。 文体も、ネタも、前回の「ジ…

リーバイス Levi's 501 LVC 55年モデル 履いて6年!

ついに6年目に突入! 結論から言うと、6年で駄目になった。 5年目で小さな穴が開いて、それを直したのだが、直し方が悪くてさらに悪化。 小さな穴の時点で、ちゃんと店で直すべきだった。 過去の経緯はこちらにまとめてある。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.j…

芥川賞候補が発表された

以下のとおりである。 安堂ホセ「迷彩色の男」(文芸秋季号) 川野芽生「Blue(ブルー)」(すばる8月号) 九段理江「東京都同情塔」(新潮12月号) 小砂川チト「猿の戴冠式」(群像12月号) 三木三奈「アイスネルワイゼン」(文学界10月号) 発…

キャメラを止めるな! を観た

キャメラを止めるな!(字幕版) ロマン・デュリス Amazon カメラを止めるな! のフランス版である。 カメラを止めるな! [Blu-ray] 濱津隆之 Amazon 私のカメラを止めるな! の感想は以下の通り。 カメラを止めるな! を観た。感想 レビュー - 文学・文具・…

猛烈な自己愛との葛藤

先日、ある成功者の講演会に行った。成功者は年収数億円だという。その成功者が繰り返し言っていたことは、与えることの重要性である。しかし、そこにはリターンを求めていいという。 「自分のためだけに何かするのではない。人のために何かをする、でも、そ…

グランド・ブダペスト・ホテル を観た。

グランド・ブダペスト・ホテル (字幕版) ウィレム・デフォー Amazon わたしはこの作品が上映されていた頃から観たいと思っていた。 当時は蔦屋でDVDを借りていたので、借りようか借りまいか迷った。プライムビデオにはあったが有料だったので敬遠していた。…

人間は死ななくなったときが、本当に死ぬときである。

政治家はロクなことをしない。周知の事実である。 特に最近しでかしたロクでもないことは、自転車ヘルメットの努力義務である。努力義務はそうする必要が全くないにもかかわらず、ロクでもない市民が頭にヘンテコなものをかぶり始めた。 おかげで、私がいつ…

僕と彼女のファースト・ハグ を観た

僕と彼女のファースト・ハグ(字幕版) チャン・ユエン Amazon 中国の映画であるが、非常に面白い。コメディである。 ネタバレあり 男は過度の潔癖性で、すべて計画通りに進まないと許せない。そんな自分が嫌なのか、自殺を計画通りに行おうとすると、女に邪魔…

次元大介 を観た

次元大介 玉山鉄二 Amazon Amazon限定らしい。 次元が太ってて全然似ていなく、なんでこんなミスキャストをするのかと思ったら、前作も玉山氏が出演していて、当時はやせていて次元に似ていたらしい。 顔がまん丸くて、なぜ次元なのか訳が分からなかった。黒…

イスラエル・パレスチナ問題にはなにもコメント出来ない。

ハマスをテロだと言えば、無差別爆撃を繰り返しているイスラエルはテロテロであるし、最初に攻撃したハマスが悪いと言えば、攻撃の応酬は今に始まったことではないし、そもそも、パレスチナの土地に人口国家を作ったからだと言えば、聖書にユダヤ人のための…

人類よ、滅びを意識して滅びよ

よく政治の目的として、国民の生命と財産を守る、とか文化的な生活、社会保障、自由及び幸福の追求。これは国民が憲法で政府に命令している。近代国家、近代憲法はどこも似たような内容になっている。ただ、言うまでもなくこれは西欧近代の価値観である。資…

民主主義が終わる構造的、または現実的な背景 そして次の政治形態

公務員はパブリックサーバントである。日本語では公僕と呼ぶ。「僕」はしもべである。使用人である。公僕はパブリックサーバントの直訳である。 では、国民のシモベだと認識している公務員はいるだろうか。いない。国の高級官僚だけではなく、都道府県市町村…

君たちはどう生きるか を映画館で観た。感想 批評

本作は典型的なファンタジーアニメである。行って帰ってくる。主人公の行動を補助する案内役がいる。普通案内役はオルフみたいに可愛い道化なのであるが、本作はオジさん鷺。 タイトルが哲学者の著作と同一であり、前回が飛行機作りの真面目な作品であったの…

民主主義はどこで道を過ったか

世の中には「えせ民主主義」や「なんちゃって民主主義」などと民主主義を揶揄する言葉がある。ならば、真の民主主義や完全民主主義が存在するのであろうか。そんなものはない。 多くの人間は民主主義が尊いものであると信じて疑わぬので、目の前の民主主義を…

秋瑾 -競雄女侠- を観た

なんと秋瑾は実在の人物。辛亥革命が成功するまでは、こういう無数の革命分子が、不発弾のごとく散っていってのだろう。 彼らは決して犬死にではない。偉大なる死である。偉大なこと、偉大だと信じることに命を賭す、というのは実に尊い生き方ではないか。 1…

宮台真司が襲撃された理由をわたしなりに考えてみた

昨年末に宮台氏は襲撃された。犯人が自殺したため動機は不明である。そこでわたしなりの考察をしてみた。 最近、宮台氏の言説が変わっているように思うのはわたしだけではないだろう。けつ舐め宮台ファンは気付かないだろうが、一昔前の宮台氏はもっと「価値…

相変わらずトラックボールマウスは優秀である。

yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp 前回電池を入れたのが2022年11月16日。で、今日切れた。 なので、255日間電池がもったことになる。 やっぱりエボルタネオには適わない。改めてエボルタネオのすごさを知る。 ちなみに、日数計算にはこのサイトを使った。 日…

今回はどんぴしゃり。100%当てたぜ! 芥川賞の今後について

芥川賞に市川沙央さん「ハンチバック」 記者会見で「どうして2023年にもなって初めてなのか」 直木賞は2作品:東京新聞 TOKYO Web 第169回芥川賞 受賞作大予想!! - 文学・文具・文化 趣味に死す! もうタイトルの通りで他に言うこともないのであるが、完璧…

男市の案内が来ていた

うーん。行けるか。 夏用の紺ジャケットがほしい今日この頃。

第169回芥川賞 受賞作大予想!!

今回のノミネートは以下の通り。詳しい感想はそれぞれのリンク先に。 ハンチバック 市川沙央 を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! 第169回芥川賞ノミネート作品 千葉雅也「エレクトリック」(新潮2月号)を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! 第1…

第169回芥川賞ノミネート作品 石田夏穂「我が手の太陽」(群像5月号) を読んだ

我が手の太陽 作者:石田夏穂 講談社 Amazon 群像5月号は売り切れでリンクが出てこなかった。わたしは群像で読んだ。 石田氏の前候補作の感想はこちら。 第166回芥川賞候補作 石田夏穂「我が友、スミス」を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! 今回は前作…

第169回芥川賞ノミネート作品 乗代雄介「それは誠」(文學界6月号)を読んだ

文學界2023年6月号(創作 乗代雄介「それは誠」 九段理江「しをかくうま」 文藝春秋 Amazon 乗代氏は今回4度目のノミネート。ちなみに、過去3作品は全部読んでいる。 第166回芥川賞候補作 乗代雄介「皆のあらばしり」 を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に…

第169回芥川賞ノミネート作品 児玉雨子「##NAME##(ネーム)」(文藝夏季号)を読んだ

文藝 2023年夏季号 河出書房新社 Amazon 2006年から2008年の物語と、2017年の物語が同一の主人公で描かれている。主人公はいわゆるジュニアアイドルであり、2006年に於いて、現在では児童ポルノに該当する活動をしている。 しかし、当時は児童ポルノ自体の概…

君のためのタイムリープ を観た

君のためのタイムリープ リウ・イ―ハオ(劉以豪) Amazon なんとも安直な邦題であるが、原題は「帯我去月球」わたしを月に連れてって、である。原題のままでもよかった気がする。 主人公は30代になって、高校生の時に好きだった女の子と会う。その女子は高校…

第169回芥川賞ノミネート作品 千葉雅也「エレクトリック」(新潮2月号)を読んだ

新潮 2023年2月号 新潮社 Amazon 選考会は7月19日らしい。 余裕で全部読めそうである。 千葉氏は三度目のノミネート。 過去のわたしの書評をみたら、ケチョンケチョンに貶していた。 デッドライン 千葉雅也 を読んだ 芥川賞候補作品 感想 レビュー - 文学・…

候補作、全部揃った。

今回は全部読めそう。 ハンチバックはもう書評書き終わってるし、ネームも図書館で読んできた。 その他の候補作も全部揃ったし、あとは読むだけ。