芥川賞に市川沙央さん「ハンチバック」 記者会見で「どうして2023年にもなって初めてなのか」 直木賞は2作品:東京新聞 TOKYO Web
第169回芥川賞 受賞作大予想!! - 文学・文具・文化 趣味に死す!
もうタイトルの通りで他に言うこともないのであるが、完璧に当てた。
ハンチバックはそれなりに売れると思う。しかし、著者が次の作品をどうするのか、非常に気になる。ハンチバックはまだ続編が書けるだろうが、先細りは否めない。かといって、まったく違う路線の作品が書けるのか、未知である。
たまたま芥川賞受賞発表のタイミングが、同居人と車で移動していたタイミングだったので、話題になった。同居人は少しは小説は読むが、芥川賞は読まない。
「芥川賞作品って面白いの?」
「面白いのもあれば、つまらないのもあるよ。でも、君が読んで面白い作品はほとんどないだろうね。ちなみに、芥川賞ノミネート作品はもっとつまらない」
「なんで?」
ちなみに同居人は芥川賞ノミネート作品もすごいと思っている節があった。なので、芥川賞にはまず球数がないことを説明した。今回だって、乗代氏が4回目。千葉氏が3回目。石田氏が2回目。
同じ人がなんどもノミネートされる。そもそも主要文芸5誌+αのたった半年の中から選ぶのだから球数が少ないのは致し方ないのである。
昔は文芸誌自体ももっとたくさんあった。純文学の裾野も広かった。世間の注目も違った。
「そんなにつまらない作品なら受賞作なしにすればいいのに」
「商売でやってるからそういうわけにもいかない。なしどころかダブル受賞とか平気でやるし」
ぶっちゃけ、文芸誌の新人賞のほうが面白い作品がおおい。球数が違う。
いっそのこと、芥川賞も公募にするか、それとも年一回にするかしないと、芥川賞が発表されるたびに民衆の支持を失っていくのではないかと危惧する。
もうすでにかなり失われていると思う。ノミネート作品が発表されても、それらが載った文芸誌が図書館に普通に置いてある。借りるのはわたしくらいである。やんぬるかな。