文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 

21 芸術について

青墨 こんなに青くなる

墨を洗わないで乾かしたら、これだけ青くなった。墨には青の成分が多く混ざっている。 これは特に青墨と名が付いた墨を使ったわけではない。書いた分にはそれほど青が出るわけではないが、乾くと青みがはっきりする。 別に青はそれほどいいわけではない。4…

小学校の書道

考えてみれば、小学校の書道はそんなに好きじゃなかった。嫌いでもなかった。記憶にあるのは、流しで墨汁を洗い流す作業をしているところ。 最近、書道をまじめにやっているとこのブログでも書いている。 10歳児と8歳児が授業の一環で書道をやっているよ…

昨日の投稿 蘭亭序

王羲之の蘭亭序は実は一月ほど前から更新しようとして、予約投稿にしていた。全然未完なので、当初は遠い先に予約したつもりだったので、時の経つのは早いもので、昨日が予定日だったとは。 こんな感じで臨書している。 蘭亭序は何種類も複製があるのである…

蘭亭序 馮承素模本

最近蘭亭序の馮承素模本を手に入れてしこしこと臨書している。これがなかなかどうして、文面も面白いのである。 日本語訳は以下の通り。 永和九年(353年)癸丑、暮春のはじめ(3月3日)、会稽山陰の蘭亭に集まった。(身内も入れて41人が集まった)禊ぎ事の…

FUJIFILMの炎上動画について。盗撮、隠し撮り、キャンデッド・フォトについて

タイムリーな話題なので朝から投稿。 FUJIFILM X100V 炎上商法 鈴木 達朗氏による迷惑ストリートスナップ 富士フイルム、新製品カメラのPR動画めぐり謝罪 「盗撮を推奨するような内容」と批判で削除(オリコン) - Yahoo!ニュース 公式動画は削除されている…

庭のおもは月もらぬまでなりにけりこずえに夏の影茂りつつ

ペンの光 2017年7月号より 白河院の歌である。意味は、 庭の地面を照らしていた月の光も、届かないくらい草木が茂ってきた。木々に葉がたんまり付いてきた。 といったところか。 味わいは、草木が茂る様子を、夏の影、と詠んでいるところではないだろうか。…

三島由紀夫宅に行ってきた。

三島由紀夫の家に行けば、なにかインスピレーションのようなものを授かり、素晴らしい文章や作品を生み出すことができるのではないか。そんな思いのもと三島宅へ。 大森駅か西馬込が最寄り駅である。わたしは大森から行った。 大森は東京の別荘地で、文士た…

青芝のいづれの椅子によるべきか 森岩雄

ペンの光2017年七月号。 青芝のいづれの椅子によるべきか 森岩雄氏の句である。 ググっても出てこなかったのでかなりマイナーな句だと思われる。 森岩雄というひとも、たぶん映画プロデューサーの森氏ではないかと。森氏は大学時代、慶應義塾大学俳句研究会…

宮台真司のアートとはなにか、の話がべらぼうに面白い。

www.youtube.com あいちトリエンナーレ、表現の不自由点についてのコメントであるが、そのことより、アートの本質とはなにか、の説明が興味深い。宮台氏は「芸術とはなにか」ということの教育が必要だと言う。わたしもこれほど深くは知らなかった。文字通り…

東京-新橋。夜スナップ。K7×50mmオールドレンズ

昼間から銀座に出かけようと思ったのであるが、時間が無くて夜になってしまった。このレンズは文字通りカビが生えているが、なかなか味のある絵が得られる。 これらの写真を見返していて、東京とは孤独な街である、と思った。人はたくさんいるのであるが、そ…

春たてば花とや見らむ白雪の かかれる枝にうぐひすぞなく かな書

ペンの光 2017年4月号より 素性法師の歌。すじょう、ではない。そせい、と読む。 桓武天皇の孫。 立春が来て、世の中が春らしくなれば、枝にかかった雪も花のように見える。そこに、鶯がやってきて鳴いていれば、なおさら春の雰囲気である。 よく和歌では上…

かな書 桐一葉日当たりながらおちにけり

高浜虚子の句である。 桐の葉っぱが一枚、陽に辺りながらはらはらと舞い落ちる様子が詠われている。 昨日紹介したSOSHIノートに書いた。和紙に書くというのはなかなか気分が出る。使用ペンはパーカー75。インクもパーカーのブルーブラックである。 SOSHI 和…

かな書  竹しなふ雪の林を吹き立ててつむじの風のかがやきは今 土屋文明

ペンの光 2017年2月号より 竹しなふ雪の林を吹き立ててつむじの風のかがやきは今 土屋文明は1890年に生まれて、1990年に100才で没した。 竹林にかかった雪に、突如つむじ風が襲い、雪が舞い、その舞った雪に陽の光が射して輝く、そんな一瞬を見事に切り取っ…

かな書 紀貫之 仮名序

名文中の名文である。 ↓これを参照した。 一週間で読めるくずし字 古今集・新古今集 作者: 兼築信行 出版社/メーカー: 淡交社 発売日: 2006/02/02 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (1件) を見る やまとうたは、人の心を種と…

大門の礎苔にうずもれて七堂伽藍ただ秋の風

わたしはこの歌を最初に見たとき、七堂伽藍が目に浮かんだ。その朱塗りの大門の礎に苔が生している。そんな光景である。 しかし、毛越寺が再建されたのは1989年。佐々木がこの歌を詠んだ当時、毛越寺は焼失して存在していなかった。故に、「ただ秋の風」なの…

令和をボールペンで上手に書いてみる 楷書 行書

どうだろう。5ミリ方眼なので、1センチ枠の中に書いてみた。田中鳴舟先生の硬筆新辞典を参照しているが、硬筆新辞典の令は中が「マ」だった。でも、みんな「令」が書きたいと思うし、わたしも「令」と書きたいのでいろいろな書を参照して書いてみた。 使用…

和歌のルール 久しぶりに面白い本の出会った。日本の二面性。

和歌のルール 作者: 渡部泰明 出版社/メーカー: 笠間書院 発売日: 2014/11/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 複数の著者が項目ごとに書いている。どのような項目があるかというと、枕詞、序詞、見立て、掛詞、縁語、本歌取り、物名、…

かな書 くれなゐの色を見てゐる寒さかな

ペンの光 2016年11月号 「くれない」は普通暖色であるので、それと寒さを組み合わせるのが意表を突いているという歌である。 このくれないはなにをさしているのか。夕日だろうか。花だろうか。様々な憶測ができるが、特定してしまうことはこの歌の味わいを損…

今日はバッハの誕生日 バッハの魅力について

グーグルを開く人は気がついたであろう。今日はバッハの誕生日である。 バッハはユリウス暦1685年3月21日に生まれた。 グーグルのバッハをクリックすると、どんなメロディもバッハが和声付けしてくれる。なんとなくバッハっぽい曲が出来る。 和声学とか対位…

かな書 袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ

ここのところ、忙しすぎ忙しお、である。 なかなか19時半までに更新できない。早く暇になりたい。忙しいは心を亡くすと書く。忙しくなくても心が生きてるかは微妙だがな。 紀貫之の歌である。 この歌は一週間で読めるくずし字に出てきたが、普通にスルーして…

かな書 春過ぎて織る糸の白く果てなきを

ペンの光 2017年2月号より 安斎桜磈子の句である。安斎は575にとらわれない新傾向派の俳人だが、これは中7が一文字多いだけだ。 糸を織る。言い表現である。白が果てしないというのも、情景が浮かぶ。 わたしはよくはがきを出すのであるが、官製はがきでは…

かな書 春霞たてるやいづこみよしのの吉野の山に雪はふりつつ

春霞たてるやいづこみよしのの吉野の山に雪はふりつつ ちなみにデュマで書いている。万年筆は△となっていたが、問題なし。 素晴らしい歌である。 春霞はどこに立っている? 吉野の山にはまだ雪が降っているぞ という意味。 やっと昨日今日春らしくなってきた…

かな書 天の原あかねさし出づる光にはいづれの沼かさえ残るべき

一週間で読めるくずし字 より 天の原あかねさし出づる光にはいづれの沼かさえ残るべき これも菅原道真が左遷で悩んでいるときの歌。 かな書 あしびきのこなたかなたに道はあれど都へいざといふ人ぞなき - 文学・文具・文化 趣味に死す! ↑これの次の歌。 あ…

かな書 あしびきのこなたかなたに道はあれど都へいざといふ人ぞなき

雪が積もるだろうと期待していたが、期待外れだった。雪はいい。雪のおかげでなにもしなくて良いようになる。前に、インフルエンザは忙しい現代人にとって福音にあらぬか、と書いたが、雪もまた福音なり。今回は福音たり得ずに止んでしまった。 さて、本題。…

かな書 葛の花くぐりて響く流かな

ペンの光 二〇一六年八月号 葛の花くぐりて響く流かな 石昌子の句。石昌子は杉田久女の長女。杉田久女は虚子の弟子。 葛の花の下を小川が流れているのであろうか。そして、葛の茂みを通って音が伝わってくる。そんな感じなのだろうか。 「花」という字が見慣…

かな書 楽しみは湯沸かし湯沸かし埋火を中にさしおきて人と語るとき

ペンの光 2016年12月号より 橘曙覧の歌である。橘曙覧は明治になる10日前に死んだので、江戸時代の歌人である。 今回の手本では「湯わかし湯わかし」となっていたが、「湯わかしわかし」となっているものもある。 独楽吟という歌集で、全部「たのしみは」で…

かな書 苔の上ひとつひとつの散り紅葉

ペンの光 2016年12月号より いい句である。苔の上にもみじが散っている様がよく浮かぶ。 長谷川素逝の句である。高浜虚子の弟子である。 虚子の息子の高浜年尾に、似たような句がある。 苔の上に掃き寄せてある散紅葉 ちょっと散文的かな。 もちろん、そんな…

かな書 色無しと人や見るらむ 昔より深き心に染めてしものを

ペンの光 2015年9月号 色無しと人や見るらむ昔より深き心に染めてしものを 源能有が中納言になった藤原国経に送った歌。 どうやら、無地の織物を送るときに添えた歌らしい。本来は布に色を染めるのだが、染めていない。だから、無色に見えるが、 「おまえな…

かな書 海ひかり麦の穂ひとつづつ光る 伊東屋で買った鉛筆

ペンの光 2015年九月号 海ひかり麦の穂ひとつづつ光る と書いてある。 詠み人は水野淡生。 ググったがあまり情報がなかった。 先日、渋谷の伊東屋に行ったと書いたが、なにを買ったかと言えば、メモノートと鉛筆である。九歳児が鉛筆を使っていて、その鉛筆…

かな書 おりたちて 今朝の寒さを驚きぬ 露しとしとと 柿の落葉ふかく

ペンの光 2015年 11月号 伊藤左千夫の歌。 美しい歌である。 柿の葉は阿呆みたいに振ってくる。それが地面に積もり厚みをおびているさまがよく歌い上げられている。 今回は字母で書いてみた。 四行目の「の」が普通のひらがななのはご愛敬と言うことで。 ペ…