なんと秋瑾は実在の人物。辛亥革命が成功するまでは、こういう無数の革命分子が、不発弾のごとく散っていってのだろう。
彼らは決して犬死にではない。偉大なる死である。偉大なこと、偉大だと信じることに命を賭す、というのは実に尊い生き方ではないか。
100年後、ある程度秋瑾が理想とする社会は出来た。それでいいではないか。
この映画に関して言うと、秋瑾が日本に留学したとき、日本の街並みが映るのであるが、どう見ても中国なのだ。どうして、日本で撮影しなかったのだろうか。そんなところ、けちってどうする。
秋瑾は革命家というだけではなく、詩人でもある。ただ、漢籍の教養がないわたしではこの詩を味わうことが出来なかった。