文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

第166回芥川賞候補作 を全て読んだ。受賞予想。

今回の芥川賞は三つどもえだ。それも、かなり高いレベルでの三つどもえ。今までにないくらい楽しませてもらった。 では、さっそく、受賞予想! その前に、過去の戦績。第164回は受賞順位を以下のように付けて見事に外した。 コンジュジ>小隊>推し、燃ゆ>…

第166回芥川賞候補作 九段理江「Schoolgirl」 を読んだ

Schoolgirl (文春e-book) 作者:九段 理江 文藝春秋 Amazon 即席でつくったんだろうけど、この表紙はなんか変だ。 ものすごい勢いの作品。怒濤のように言葉が押し寄せてくる。 掛け値無しで面白い作品だった。 あらすじは、一人娘を育てる母親の話。娘はグレ…

第166回芥川賞候補作 石田夏穂「我が友、スミス」を読んだ

我が友、スミス 作者:石田 夏穂 集英社 Amazon タイトルからしてイカしている。わが友ヒットラーのオマージュか? わが友ヒットラー (1968年) Amazon スミスとは一体何者か、と思うが、答えは筋トレマシーン。 筋トレ小説である。 ただ、大会までの道のりを…

閃光少女 を観た

閃光少女 Our Shining Days(字幕版) シュイ・ルー Amazon 香港の映画らしい。 伝統音楽部と西欧音楽部がいがみ合っていて音楽対決する話。 そもそも、中国人は伝統音楽を軽くみているのであろうか? 文革の影響だろうか? あらすじ。 伝統音楽部は西欧音楽部…

第166回芥川賞候補作 島口大樹「オン・ザ・プラネット」を読んだ

オン・ザ・プラネット 作者:島口大樹 講談社 Amazon 苦行のような作品に出会った。 移動系小説で面白かったものはほとんどないが、これも例に漏れずつらかった。 大学生の四人が自動車で横浜から鳥取を目指すというもの。鳥取砂丘で世界の終わりの映画を撮影…

候補作が全部揃った。

いつもは複数の図書館を駆け回って揃えているのに、今回はあっさり一つの図書館で揃ってしまった。 11.12.12月号。12月号から読んでチャチャっと決めちゃったんじゃないか? しかも主要紙だけで。 トリッパーとか読んでいるのだろうか? 発表は19日なので、…

今日から俺は!! 劇場版 を観た

今日から俺は!!劇場版 賀来賢人 Amazon しかし、なんで正月の「今年の抱負」お題がなくなってしまったのだろう? 最近の人は抱負を語らないのだろうか? 語ってもむなしいだけなのでやめたのだろうか? さて本題。 今日から俺は!! はリアルタイムで漫画を読…

響 を読んだ

響~小説家になる方法~(1) (ビッグコミックス) 作者:柳本光晴 小学館 Amazon 以前映画で見て面白かったので借りてみた。 映画の批評はこちら。 響 -HIBIKI- を観た - 文学・文具・文化 趣味に死す! 内容は映画と一緒である。感想も映画と一緒。 小説の…

第166回芥川賞候補作 砂川文次「ブラックボックス」を読んだ

ブラックボックス 作者:砂川 文次 講談社 Amazon わたしは群像の方で読んだ。 著者の作品は過去二作読んでいる。 戦場のレビヤタン 第160回 芥川賞候補作品 感想 レビュー - 文学・文具・文化 趣味に死す! 小隊 砂川文次 を読んだ。第164回芥川賞候補作 - …

2022年の抱負

昨年の記事を確認すると、昨年から「今年の抱負」というお題はなくなったらしい。 なので、早速書いてしまおうではないか。 ちなみに、過去の抱負はこんな感じだ。 2015年 抱負を明示しない、及び、このブログを更新すること 2016年 自覚的に生きる 2017年 2…

第166回芥川賞候補作 乗代雄介「皆のあらばしり」 を読んだ

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 今年の抱負お題がまだなので、とりあえず一発目は芥川賞候補作。 皆のあらばしり 作者:乗代雄介 新潮社 Amazon わたしは新潮の方で読んだ。 旅する練習 を読んだ 第164回芥川賞候補作 - 文学…

今週のお題「買ってよかった2021」

今週のお題「買ってよかった2021」 大晦日になってしまった。 やはり、このお題をやらないと一年が終わった気がしない。 今年はそれほど買い物もしていないし、これだ! というものに出会っていない。 だが、灯台もと暗し、今着ているではないか。 (ビームス…

海よりもまだ深く を観た

海よりもまだ深く 阿部寛 Amazon 純文学映画である。 別れた夫婦の話。 ミステリー的なところやアクション的なところはひとつもない。 なにが好いかって、台詞がいい。 特に覚えている台詞。 探偵の阿部寛が高校生の弱みにつけ込み金を巻き上げる。 高校生は…

キャベツサラダ

これをトーストに乗せて齧ると絶品なり。 キャベツを千切りにする。きゅうりを入れても可。 塩を振る。塩味はここで決まる。 30分以上放置。 キャベツを絞る。 お酢、オリーブオイル、マヨネーズを加える。 和える。 完成。 美味すぎ。簡単。 こんな簡単なレ…

X-ミッション を観た

X-ミッション(字幕版) エドガー・ラミレス Amazon アフター・ワクチン改訂版にエクストリーム・スポーツの描写を入れようと思って調べていたら出て来た映画。 主人公は元エクストリーム・スポーツでの有名人。しかし、友人が一緒にチャレンジしたエクストリ…

アフターワクチン手直ししているが

年末っぽく、暇になってきました。 で、アフターワクチン手直ししているが、思った以上にミスってる。 「実はな、過去からきたおまえに会ってるんだ」 「えーーー!?」 というやりとりをした数ページ後、 「実はな、過去からきたおまえに会ってるんだ」 「…

芥川賞と直木賞の候補発表

【芥川賞】 石田夏穂(かほ)「我が友、スミス」(すばる11月号) ▽九段理江「Schoolgirl」(文学界12月号) ▽島口大樹「オン・ザ・プラネット」(群像12月号) ▽砂川文次「ブラックボックス」(群像8月号) ▽乗代雄介「皆のあらばしり」(新…

水曜日が消えた を観た

水曜日が消えた 中村倫也 Amazon 月曜から日曜まで毎日違う人格が現れる。主人公は火曜日。本当ならば目が覚めると次週の火曜であるはずなのに水曜日がおとづれていた! というもの。 ネタバレ注意 曜日ごとに違う人格が現れるという一発アイディもの。 辛口…

9人の翻訳家 囚われたベストセラー を観た

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(字幕版) ランベール・ウィルソン Amazon 大どんでん返しが売りの作品である。 ただ、あまりにも現実離れしていてちょっとついて行けなかった。 あらすじは、ベストセラーの版権を手に入れた出版社社長が、世界同時出版を目…

パラレルワールド・ラブストーリー を観た

パラレルワールド・ラブストーリー 玉森裕太 Amazon 主人公は二つの記憶を持っている。 その記憶のどちらが現実かわからなくなる。 正直、タイトルどうなの? と思う。パラレルワールドでもなければ、ラブストーリーというほどのストーリーはない。 ネタバレ…

花戦さ を観た

花戦さ 野村萬斎 Amazon 池坊という花道の一家の話。 秀吉が晩年町民を殺しまくるのを花をもって諌めるという話。これも面白い切り口。 実際に活けてある花がたくさん出てくる。エンドロールを見ると池坊として現在も活動している団体が多数あり、その協力監…

ランボー ラストブラッド を観た

ランボー ラスト・ブラッド(字幕版) シルヴェスター・スタローン Amazon スタローンは37年間もランボーをやっている。 今回の作品は地下に様々な仕掛けを作って敵を倒すというもの。見応えのあるアクションである。仕掛ける装置がみんな原始的だというのもの…

銀座の男 冬市は15日からだ!

アフターワクチンロスを一人で味わっている。なんか、やることがなくて手持ち無沙汰な感じ。 そして、ブログをどうしたらいいか忘れている。 連載を書く前の通常運転に戻すだけなのだが。 ということで、松屋から久し振りに葉書が届いた。コロナになってから…

アフターワクチン 最終回 その2

三十分。時間の感覚とは不思議なものだ。「ほら、見て、玲奈さん出てるよ」 理恵が慌ててテレビを指す。 2031年のノーベル物理学賞の授賞式の様子が流れていた。 嬉し恥ずかしそうに舞台に上がり盾を手にする。「すごいね、日本人最年少らしいよ」 彼女…

アフターワクチン 最終回 その1

注:本日2度目の投稿なので、アフターワクチン 第17回 その7、を未読のかたはそちらから! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 瓶の中身を飲み干し、一呼吸置くと瓶を落とした。苦しそうに胸を押さえる。床に倒れ、ほん…

アフターワクチン 第17回 その7

よく聞いてくれた、と言わんばかりに、「高田さんなら予想はついていると思いますが。2026年に消えたのはステファニーではないんです。もちろん、肉体が消えたのはステファニーです」「なるほど。意識を無線のように飛ばす研究をした甲斐があったという…

アフターワクチン 第17回 その6

もっと分かるように話して欲しい。それが僕の切実な願いだ。ここで死ななければならないならなおさらだ。「ガルシアさん。冥土の土産という言葉を知ってますか? 僕にも分かるように話して欲しい。冥土の土産に」 その言葉なら知っていると言わんばかりに、…

アフターワクチン 第17回 その5

リビングの扉を開けると、知らない老人がソファーに座っていた。白人の老人だった。宙を見るような瞳を僕たちの方へ向けている。その隣には見るからに屈強な背広を着た男が二人。一人は白人。もう一人はアジア系だった。「ガルシア教授」 高田は呟く。「お久…

アフターワクチン 第17回 その4

そんなことは分かっている。ワクチンを打った七十億の人間は死ぬ。でも、どうやってワクチンから逃げられたというのだ。国を挙げて、いや、世界中でワクチンは安全だと洗脳し、反ワクチンの人々に対する憎悪を植え付け、厭悪して馬鹿にする風潮を生み出し、…

アフターワクチン 第17回 その3

透き通るように青い空が広がっている。秋日の午後。寺の山には色づいた葉がアクセントを刻んでいた。 たまたま本堂から降りてきた住職と目が合った。僕は会釈し、「すごい、混んでますね」「ああ、内田さん。ご覧の通りの忙しさです。坊主、まるで儲からず」…