文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

第171回芥川龍之介賞 受賞大予想!!!

選考会は十七日なので、まだちょっとゆとりがあるが、早速発表してしまいたいと思う。 それぞれの作品の詳しいレビューはリンク先をご覧いただきたいと思うが、改めてひとことずつ感想を述べたい。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp バリ山行は、登山道以外で…

第171回芥川龍之介賞候補作品 朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』(新潮5月号)を読んだ 感想 レビュー

サンショウウオの四十九日 作者:朝比奈秋 新潮社 Amazon わたしは新潮の方で読んだ。 一人称の作品で、妹(瞬)、父、母、との家族団らんの光景から始まる。語り手は杏という女性。読み進めていくと、突然、杏の一人称のはずなのに、瞬の視点や感情が入る。 …

聲の形 観た

映画 聲の形 入野自由 Amazon あらすじ 小学生の石田は転校してきた聾唖者の硝子をいじめ抜いて転校させる。 しかし、硝子をいじめた責任を他の生徒になすりつけようとして、クラス中から総スカンをくらい、石田はいじめられるようになる。 高校生になって改…

全巻コンプリート! あとは読むだけ!

無事全巻手に入った!

第171回芥川龍之介賞候補作品 向坂くじら『いなくなくならなくならないで』(文藝夏季号) を読んだ

いなくなくならなくならないで 作者:向坂くじら 河出書房新社 Amazon いなくなくならなくならないで 奇をてらったようなタイトルであるが、このタイトルこそ作品の本質である。 死んだと思っていた友人が実は生きていて、主人公の家に居候するという話。 面…

第171回芥川龍之介賞候補作品 尾崎世界観『転(てん)の声』(文學界6月号) を読んだ

転の声 作者:尾崎 世界観 文藝春秋 Amazon 上記のAmazonの商品解説には以下のように書いてあった。 第171回芥川賞候補作。「俺を転売して下さい」喉の不調に悩む以内右手はカリスマ”転売ヤー”に魂を売った⁉ ミュージシャンの心裏を赤裸々に描き出す。 …

第171回芥川龍之介賞候補作品 坂崎かおる『海岸通り』(文學界2月号)を読んだ

海岸通り 作者:坂崎 かおる 文藝春秋 Amazon Amazonの商品解説には以下のような記述があった。 第171回芥川賞候補作。踊る、それがわたしたちの自由海辺の老人ホームに集う女たちのゆるやかなつながり。いま最も注目される新鋭の最新作。「これってフツー?」…

第171回芥川龍之介賞候補作品 松永K三蔵『バリ山行(さんこう)』(群像3月号)を読んだ

群像 2024年 03 月号 [雑誌] 講談社 Amazon 山行は「さんこう」と読む。バリとはバリエーションの略である。バリエーション登山とは、決められた登山道を上り下りするのではなく、山の中に分け入って道なき道を上り下りする登山である。 芥川賞にあるまじき…

とりあえず3冊は確保

芥川賞候補作、読んでいくぜ!

第171回の芥川賞候補作が発表された。

<第171回芥川龍之介賞候補作品>・朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』(新潮5月号) ・尾崎世界観『転(てん)の声』(文學界6月号) ・坂崎かおる『海岸通り』(文學界2月号) ・向坂くじら『いなくなくならなくならないで』(文藝夏季号) ・松永K三蔵…

体感時間 試論  驚異の体感時間変化!腸内細菌と煮干しの謎 #研究

菌ちゃん先生の話を伺って、また執行社長の動画などを拝見して、腸内細菌を培養しようと煮干しなどを食べたことがある。ただ、ここ一月ほど煮干しを切らしていて食べていなかった。 するとどうであろう。これはあくまで感覚の話であるし、その他の要因も多数…

これからのファッション、ダンディズムについて  多様性がもたらすファッションの新潮流 #若者

最近特に若者のファッションが欧米のハイブランドから離れているような気がする。 東京に行くと相変わらず中国人を始め外国人が大勢居る。皆着ているものはシャツ、パンツ、コート、と所謂洋服であるが、中国人は中国人のファッション、日本人は日本人のファ…

物質信仰は比喩に非ずして真の信仰なり

物欲が絶えない。金銭欲が尽きない。 こんな悩みを抱えている人は多いのではないだろうか。 そして、世の中には拝金主義者も多い。 しかし、これは仕方のないことだと思う。我々は生まれたときから金が大事、欲しいものを得るために努力をせよ、このように教…

マイケル・サンデル 実力も運のうち を読んだ 運と実力の関係を問う: 未来への警鐘 グローバリゼーションと社会の絆

実力も運のうち 能力主義は正義か? (ハヤカワ文庫NF) 作者:マイケル サンデル 早川書房 Amazon 相変わらず金のかかってない装丁である。いや、かかってるのか?? さておき、普通は「運も実力のうち」という慣用句である。だが、サンデルは「これからの正義…

デトロイト・メタル・シティ を観た

デトロイト・メタル・シティ 松山ケンイチ Amazon 連載当時、漫画で爆笑させていただいていた。 どう映像で表現するのか気になって観てしまったが、非常に原作のノリを上手く活かしていると思った。 映像にすることにより、当然であるが、音楽が再現出来る。…

今日からこれをやってみる。

かったるい ねむい 終わった だるい めんどくさ つかれた あつい さむい 死ね 人生最悪 などの言葉を今日から言わないようにしようと思う。 さっき、さっそく「ねむ」と言ってしまった。 つかれた、などは1日に何度言っているか分からないので、これもぼそっ…

国民国家を解体せよ

国民国家などは戦争の要請があり誕生したシステムである。それも、戦争の形が騎兵から歩兵に遷ったからである。銃が歩兵を産み歩兵が民主主義を産んだ。民主主義と国民国家の相性は抜群である。 しかしどうであろうか。もはや歩兵の総力戦などということは起…

モノには霊が宿る

久しぶりにギターを買おうと思って色々なサイトを見ていたら、十年一昔とはよく言ったもので、十年前とは明らかに値段が違うのである。 具体的には70年代後半のストラトキャスターなど、20万しないで買えたはずなのに、今やビンテージなどの冠がつき50万近く…

スパイの妻 を観た

スパイの妻<劇場版> 蒼井優 Amazon やっぱりこの時代のメンズファッションは格好いい。とくに、生成りの背広が秀逸。 映画もそこそこ面白かった。ただ、蒼井優が秘密を知った後のノリノリな感じはちょっと違和感があった。秘密を知るまでの方が面白かった…

はたして政治家が国のために働くことは可能なのだろうか???

自民党の不祥事が相次いでいる。 彼ら政治家に国を思う心はあるのだろうか? 「あなた、国のことを考えてますか?」 と問はば、 「はい。国のことを考えています」 と答えるだろう。 では、その政治家にとっての国とは一体なにをさすのだろうか? これは政治…

日本のダンディズムについて

レースシューズをスリンポンのように履くはダンディに非ず。必ずや紐を解き、足を入れ、しかるのちに紐を結ぶべし。 上記のごときはダンディズムのイロハのイである。 しかし、このイロハのイがこと日本においては中々難問である。 出かけようとして靴紐を結…

沈黙の艦隊を観た Amazonプライム タイムスリップ体験: 1990年ごろの感覚と愛国者の葛藤

今Amazonプライムで絶賛放映中である。私は「空母いぶき」を面白いと思わなかったので、見る気は全然なかったのであるが、知り合いがめっちゃ面白いともうプッシュするので観たらめっちゃ面白かった。 海江田が諸葛亮ばりに賢いというのがこの映画の売りなの…

議員の居眠りについて

近年議員が議会中に居眠りをしていて糾弾されているが、問題はどのタイミングで居眠りをするかであるかと思う。 糾弾されるべきは起立採決で、本来立つべきなのに、居眠りをしていて座ったままの議員である(もしくはボタン投票でボタンを押し忘れた議員であ…

三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜 を再び観た

四年前、映画館で観たのだ。 四年前のレビューはこちら↓ 三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜 観てきた 1900円の価値はある! - 文学・文具・文化 趣味に死す! 三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 三島由紀夫 Amazon 今回はAmazonプライムで観た。改…

1秒先の彼女 を観た

1秒先の彼女(字幕版) リー・ペイユー Amazon コメディである。ラブコメである。不器用なラブコメ。 彼女は何でもかんでもちょっと早い。徒競走でもフライング、ダンスでもワンテンポ速い。 逆に男の方はワンテンポ遅い。 ネタバレ有り。 彼女はワンテンポ…

ミーガン を観た

M3GAN/ミーガン(字幕版) アリソン・ウィリアムズ Amazon ネタバレ有り。 AIが自我を持って制御出来なくなるというお決まりのパターンである。 ただ、今回のAIはとてつもなく知能が低い。 知能は低いがパワーがある。拳で解決しようとする。 最後はサクッと…

第170回芥川賞 ドンピシャ、当ててやったぜ!

yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp www3.nhk.or.jp 二回連続で当てた! ダブル受賞のも入れれば、連続四回当てている。 ちなみに過去の戦績は、 169回 ドンピシャ。 168回 ダブル受賞で、ひとつは当てた。もう一つの作品は最下位を付けた。 167回 ドンピシャ。…

第170回芥川賞大予想! 候補作全部読み!

今回もどうにか間に合った。発表が17日なのでギリギリである。 ではもう、いきなり受賞予想発表! ずばり! 東京都同情塔 である。 不等号を付けると、 東京都同情塔>迷彩色の男>アイスネルワイゼン>猿の戴冠式>Blue といった感じだろうか。 小説として…

第170回芥川賞候補作 小砂川チト「猿の戴冠式」を読んだ。感想。レビュー。

群像 2023年 12 月号 [雑誌] 講談社 Amazon 猿の戴冠式 作者:小砂川チト 講談社 Amazon わたしは群像で読んだ。 小砂川氏は第167回にもノミネートされている。家庭用安心坑夫はなかなか面白かった。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp ぶっちゃけ、前回の方が…

第170回芥川賞候補作 三木三奈「アイスネルワイゼン」を読んだ。感想。レビュー。

文學界 2023年10月号[雑誌] 文藝春秋 Amazon アイスネルワイゼン (文春e-book) 作者:三木 三奈 文藝春秋 Amazon わたしは文學界で読んだ。 三木氏は第163回にもノミネートされていて、その時の感想はこちら。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp さて、本作は文…