ペンの光2017年七月号。
青芝のいづれの椅子によるべきか
森岩雄氏の句である。
ググっても出てこなかったのでかなりマイナーな句だと思われる。
森岩雄というひとも、たぶん映画プロデューサーの森氏ではないかと。森氏は大学時代、慶應義塾大学俳句研究会に所属している。
とはいえ、この句である。
青々とした芝生の上に、様々な椅子が置いてあり、どの椅子に座ろうか迷っている様子。
慶応大学生というと、わたし拙い想像力を駆使すると、女を侍らしているイメージしか湧かない。
ハイカラな慶応ボーイが、華麗なるギャツビーよろしく、今で言うところのクラシックカーに女を満載して、軽井沢のテニス場にでも行ったのではなかろうか。
青い芝生の上には若い女が点在している。青芝のいずれの女によるべきか。無粋の極みである。女を椅子に喩えてみる。うむ、実に幻想的で、深遠な句が出来上がるではないか。
森氏、違っていたらすまぬ。
楷書で書くとこうなる。
ペンは先日投稿したボールPentelである。太い。
ボールPentel 書き味など - 文学・文具・文化 趣味に死す!