文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

小学校の書道

考えてみれば、小学校の書道はそんなに好きじゃなかった。嫌いでもなかった。記憶にあるのは、流しで墨汁を洗い流す作業をしているところ。

 

最近、書道をまじめにやっているとこのブログでも書いている。

 

10歳児と8歳児が授業の一環で書道をやっているようで、

 

「どうだい。書道は楽しいかい?」

「いや別に」

 

と言う。

 

どうせ高い道具はつかってなかろう、と予想して、見せてもらったら、わたしの予想は甘くて、驚くほど酷い道具を使っている。

 

筆は、筆と言うよりブラシである。穂先もメチャクチャ。

 

硯はプラチック。

 

墨汁は「洗えば落ちる」という黒い液体。

 

紙はコピー用紙も真っ青なほどツルツル。

 

こんなんでまともな字が書けるのだろうか? なんか書道の美味しい部分を全て取り去ったような道具たち。

 

やっぱり、しゃこしゃこ墨を磨らなければ駄目だ。筆もせめて穂先が揃ってなきゃだめだろう。

 

わたしの好きな言葉を一つ。

 

「人が墨を磨るのではない。墨が人を磨るのである」

 

墨は持ってると磨りたくなるのだ。墨の魔力なり。