文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

物質信仰は比喩に非ずして真の信仰なり

物欲が絶えない。金銭欲が尽きない。

 

こんな悩みを抱えている人は多いのではないだろうか。

そして、世の中には拝金主義者も多い。

 

しかし、これは仕方のないことだと思う。我々は生まれたときから金が大事、欲しいものを得るために努力をせよ、このように教わってきた。

 

何か良いことをすると、ご褒美として、金や物をもらえた。

 

金を神のごとく崇拝するように子供の頃から教育されている。

 

おそらく、キリスト者とかイスラム原理主義者とか、心の底から神を崇めている向こうの宗教者たちは、子供の頃から神が大事だと教えられているのだろう。

 

そんな彼らに、「神様なんかいないぜ」と言っても聞く耳を持たないだろう。

同様に、我々拝金原理主義者は、

 

「大事なのはお金じゃない」

 

と言われて、

 

「ですよね。大事なのはお金じゃありませんよ」

 

と口では答えつつ、心の底では心底金が大事だと信じて疑わない。

 

真の宗教家が神を否定しても否定しきれないのと同様である。

 

ひとたび欲しいものが出来ると、その欲しいもので頭がいっぱいになってしまう物質信仰も、ひとえに信仰なのである。

 

モノには霊が宿る - 文学・文具・文化 趣味に死す!

 

前回の、モノには霊が宿る、の続きではないが、我々の信仰とはその霊を捉える力であるとも考えられる。

 

そして、その物質信仰の心願成就に必要なのが「金」であり、モノを金と交換するのである。究極的に考えると、金=モノと言えなくもない。物質信仰と拝金主義は同根である。