文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

2014-01-01から1年間の記事一覧

現実が夢に影響を与え、夢が現実に影響を与える

最近よく戦争の夢を見る。 この前は戦闘機が攻めてきて頭上を旋回していた。 昨日は喫茶店のテレビに、突然、テロップが流れた。 「中国軍尖閣を占領。武力衝突必至」 こんな夢を見るのは最近の情勢のせいであろう。情報に夢が操られているのである。しかし…

多くのご老人が従容として死を迎える不思議

自分は自分で言うのもなんだが悪人ではないと思う。人に恨まれるようなことはしていないし、ここ数年は天地に恥じるようなことも多分していない。だが、この先も悪人にならないでいられるか疑問である。 ニュースに出てくる悪人も、どっかで歯車が狂っただけ…

本はどこから読めばいいか

ときどき、本をあとがきから読むという人が居る。自分は頭から読む。 もしも、あとがきから読むことが真に有益であるならば、人類はこれまで、どれだけ阿呆な編集を本に施してきたのか、ということになる。 そんなことは考えにくいので、やはり、本は頭から…

主客転倒 メインよりも副次的な物の方が五倍の金額

映画が好きで100円のDVDを借りてきてよく見ている。(本当の映画好きが言うには、真の映画好きは映画館で映画を見るもののことでありDVDで映画を見るのは単なるDVD好きらしいが) 映画を観るときはビールを飲んだりポテトチップを食べながら見ている。すると…

「小説」は存在するのか

普遍論争というものがある。普遍は存在するのかという命題。 具体的に言うと、星香典という個人は存在するが、市民という存在はあるのか。あるとすれば、どのような定義を与えるべきか。構成員が変わっても市民という存在は以前の市民たり得るか。 個人的に…

kindleで表示される紙の本の長さが少なく感じる。電撃換算とその理由。

kindleのページに、紙の本の長さ(推定)というのがあるが、あれはなにを基準にしているのかわからないが、ちょっと少なすぎると思う。例えば、ペンタゴンの地下見取図は49ページと表示されている。しかし、原稿用紙かうんたぁで計測すると、電撃文庫換算で7…

時間でした手に入らない知識

これの続きのような話であるが。 卒業式 良き歳をとるとは、善く生きられるようになるかどうか - Yoshinori Hoshi Official blog 自分はまだ三十そこそこであるが、この年になってやっとわかったこと。 それは、年をとらなくてはわからないものがあるという…

他人の幸せを心から喜ぶことが出来るか それが悩み

自分の悩みは、他人の幸せを素直に喜んでいるか。他人の不幸を心から哀れと思っているかである。 もちろん、表面上も内心も、友人が成功したりすれば嬉しい。お祝いの言葉もしっかり述べる。だが、どこかに妬ましく思う心が潜んでいるのではないか、それを怖…

美味しいコーヒーのいれ方を教えてあげよう マジックワードか宗教的仮説

映画や小説でたびたびこのセリフが登場する。村山由佳氏には同名の作品もある。 自分はこのセリフを聞いたとき、別のセリフがオーバーラップするのだ。 美味しいコーヒーのいれ方を教えてあげよう=人生の真実を教えてあげよう 結論を最初に述べると、この二…

増税前に、拙作を!

4月になると多分値上がりすると思う。 ペンタゴンはいま315円だが、多分324円になる悪寒。 ブックライブで調べたらなんと帰ってきたヒトラーと並んで載ってて、なんとなく嬉しかった。あれは傑作中の傑作小説である。 http://booklive.jp/product/index/titl…

アンチノミー的理性概念と幸福と不幸について。経験的か超越的か。必要十分条件

コメントをいただいて時間と自由との関係を改めて考えてみた。あと、幸福とは。 カントのアンチノミーに従えば、時間は有限とも無限ともなる。 時間は無限=現在の結果は過去の因果による。時間が生まれるには、時間が生まれるための因果が必要である。その…

時間からはどうしても自由になれない。従って、人間は完全なる自由を得ることは出来ない。

昨日の今頃はなにをやっていた、とか、明日の今頃はなにをしているだろう、とか、一週間前は、一月前は、などと、人間は単位を区切って物事を考える。その単位の基準は、太陽が昇って沈むという、一日を基準にしているのではなかろうか。もちろん太陽が昇っ…

死ににくくなったことで失ったもの。人々はより良き人生を送れるようになっているか?

ささやかな家庭菜園をやっているのだが、そこで出来た野菜が旨い。 人はパンのみにて生きるにあらず、というが、自給自足の生活はある意味憧れですらある。 自分が食べるものだけを作って、それを食って命を繋いでいく。時には飢えることもあろうが、現在の…

ペンタゴンの地下見取り図 パピレスより発売されました。

あらすじだけ見ると、鬱っぽい話に見えますが、自分ではおもしろおかしく書いたつもりです。重い話を軽いタッチで書いたというか。楽しんでいただけたら幸いです。サンプルもありますのでご覧下さい。 ペンタゴンの地下見取図 - 電子書店パピレス あらすじ転…

塔の上のラプンツェルをみた 小説を書くに当たってヒント

<<ネタバレ注意>>作品自体は楽しめた。灯籠流し? 灯籠飛ばしのシーンは圧巻である。ストーリーは大したことない。というより、全く大したことない。魔女が若返る魔法の花を持っていた。魔女の魔法の花を取ってくる。妊娠中の王妃は病気だったが、魔法の…

卒業式 良き歳をとるとは、善く生きられるようになるかどうか

卒業式を終えた帰りのような中学生を見かけた。卒業式の時期だ。 自分はまだまだ若いつもりでいるが、中学生の倍くらい生きている。 ときどき、昔に戻れたらと思う。中学卒業に戻り、高校生活を満喫し、もっと勉強して、留学とかしちゃったりして、もっと人…

やっぱり自分のことが好きな人のことが好きかも知れない。

大人はだいたい子どもが好きだ。自分の子どもともなればなおさらである。なぜだろう。子どもが大人を好くからだ。自らの親ともなればなおさらである。まぁ、力量的に大人のことを好かざるを得ないという側面もあると思う。人は自分のことを好きな人を好く。…

新作紹介 ペンタゴンの地下見取図。

久しぶりにゆっくり家で過ごしている。。 さて、小説家らしく小説でも書こうか、と思うが、どうも準備が足りない。無理矢理書くことも出来る。が、それでは小説の外見を整えることは出来ても、なかなか魂はこもらないものである。 なので、予告通り、新刊の…

来週、いるかネットブックスから私の新作が発売されます

来週、いるかネットブックスから私の新作が発売されます。タイトルは「ペンタゴンの地下見取図」 パピレスは毎週木曜更新。入稿から発売まで大体3ヶ月かかる。まだかまだかと毎週わくわく更新を確認していた。ついに、来週の入荷予定のなかに拙著が入ってい…

3.11について思う。この世は理不尽である。

震災は三年前の今日。その時間、職場で黙祷を捧げた。一分間の黙祷の間考えた。一万五千人以上が死んだ。みんな、まさか突然死ぬとは思わなかっただろう。しかし、突然死んでしまったのだ。今、自分は生きているが、いつ、この前のような震災にみまわれ死ぬ…

将来不安は漠然としていて具体性に欠けるために楽しみに変換できない

二つ前の投稿で人生の苦痛を楽しみに変える、と書いた。かりに、おおむねの苦痛を楽しくすることが出来たとしても、全く思い通りに行かないものがある。それは将来不安だ。 将来不安がその他の不安と決定的に違うところは、通常の不安が過ぎ去るのに対し、将…

世界の帝王と妻子の問題 陰謀論がたとえ事実だとしても

この世界はロスチャイルドとか、ロックフェラーとか、メディチ家とか、300人委員会とか八咫烏とか、そういう一部の人間に支配されていて、我々は、彼らの許す範囲で経済活動を行い人生を送る。 という陰謀論がある。仮にそうだとしても、ロスチャイルドの偉…

意味不明な人生の方角を教えてくれるヒント

人生の中で掛け値無しで楽しいことは稀である。年に数回の旅行か、多くても月に一回充実した休日があればいい方だ。または、毎日が休日ではあるけれども、365日納得のいかぬ日々を送っている人もいるだろう。 面倒くさい雑務、創造性のかけらもないルーティ…

囚われている心、ストレスについて

人生に懸案事項はつきものである。三日くらい、心も体もなにものにも囚われることなく、本を読んだり、東京をブラブラしたりと自由な休暇を過ごしたい、といつも思う。 が、その三日後にどうせなにか控えていて、心が解放されることはない。おそらく、死ぬま…

今週のお題「お引っ越し」 昔の家、今の家

今週のお題「お引っ越し」 一年ほど前に新築の家に引っ越した。 新しい家は新しいなりに綺麗で、広くて、快適である。 しかし、昔の家も好きだった。 昔の家は驚くほどぼろい。すきま風が吹く。電車が通ると地震のように揺れる。天井裏をネズミが駆け回り、…

ローカルとグローバル、個人と他者。言語の翻訳、思考の翻訳について

この動画のスエーデンアカデミー云々の話を聞いて思った。 http://youtu.be/bh_1RnV1q5U スエーデンアカデミー曰く。 「どんなにグローバル化が進んでも、文学は固有な文化を孕む。現代文学は二重の背景を持つ。国民文学と世界文学である」 もっといってしま…

死後の名声 過去 未来 現在

マルクス・アウレリウスの自省録は好きな本だ。 この本は人生の虚しさ&尊さのようなことが書かれている。 虚しさとは、時間という永遠と、人生という有限を対比させ、無限の中の有限は所詮消滅して忘れ去られる存在だからである。 どれほどの財をなそうとも…

小説における会話 会話の対象が突然変化してしまうようなことはないか

講談社文庫から鴻上尚史氏著のあなたの魅力を演出するちょっとしたヒントという本が出ている。 声のヒント、身体のヒント、言葉のヒントなどがあるのだが、言葉のヒントが小説を書く上でヒントになるような気がした。 言葉には 第一の輪=モノローグ 第二の…

アンパンマンではないが、なぜ生まれて、なぜ生きる?

なぜ生まれて、なぜ生きているのか。これが分かるのは大哲学者か論理学の天才か。この問いに答えられないのは、不完全性定理的な論理的な問題なのか、それとも、もっと詩的な問題なのか。答えなどがないから答えられない、と言うならば、なぜ答えがないのか…

なぜ小説を書くのか

小説を書くというのは非常に労力がいる。調べ物をしたり、執筆という物理的な労力だけでも相当である。 売れている作家なら、労力に見合った金銭的報酬が得られるだろうが、そうでないものにとっては、小説を書く時間があるくらいならば、コンビニでレジでも…