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小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

サンザシの樹の下で を観た

 

 

1970年代の中国。真面目に共産主義をやっていた時代である。

党の幹部の息子と、知識階級ゆえに思想改造されている家族の娘の恋愛映画。

 

まったく派手さはないが、引き込まれる映画である。めずらしく、善人しかでてこない。悪意を持った人間が出てこないのである。それでも、時代の制約があり、その制約の中で愛を育むのである。

 

役者が素晴らしい。静秋は純朴な田舎娘という雰囲気をよく出している。

 

最初この役者と同一人物ということがまるで分からなかった↓

 

しかし、純朴と言うだけではなく、茶目っ気もあり非常に好感がもてる。この時代に仮託しなければ、こういうキャラクターは生み出せなかっただろう。

 

プライムで観られるので、恋愛映画が好きな人にはお勧めである。

 

 

 

ネタバレ注意

 

 

 

 

ウルトラバッドエンドで終わるので、後味は良くないのであるが、ああするしかなかったのだろう。ハッピーエンドで終わったら、それはそれで違う気がする。

 

実話を元にして作ったようなことが書いてあったが、どこまで本当だかはよくわからない。しかし、中国も変わったものである。今やデジタル大国。まだ田舎の方に行けばこの映画のような雰囲気は残っているのだろうか?