料理系映画が好きなのと、中国語の勉強もかねて観た。
ところが、この映画の見所は、金城武のスーツである。中国映画でこれほど正統的スーツスタイルを撮ったものがあるだろうか?
はっきり言って、どこもケチの付けようがない。もちろん、この金城武が着ているスーツをそのまま普通のサラリーマンが着たら浮くこと間違いなしであるが、本来スーツとは斯くあるべきものなのである。
スーツのみならず、タイ、チーフ、ブレイシーズ、カフス。パーフェクトだ。
惜しむらくは時計。アップルウォッチである。この社長の性格から、スマートウォッチはいいのかも知れないが、なんとも惜しい。
もちろん、映画はスーツスタイルを楽しむものではないから、このハズシは狙い通りなのかもしれないが、スーツ好きとしては、完全なスーツスタイルが見たかったぁ。
食べ物は美味しそうである。わたしは食べ物に関する知識を持ち合わせていないのでよくわからない。
恋愛映画としては、男も女も狂いすぎていて、ちょっとついて行けない。わたしにとってこの映画はスーツスタイルを楽しむという点に於いて星五つである。