わたしはかなり一生懸命、政治や、文化や、芸術について書いているつもりであるが、一番読まれているのはホルモンかもしれない。
さて、ついに手を出してしまった、豚の喉! なんじゃそりゃ、喉なんて食えるのか!? 食えるかどうか試す。
安い! 100g=68円也
とりあえず、いつも通り焼いてみる。
こんな感じだ。塩胡椒で食う。ぶっちゃけ、ほとんど軟骨である。コリコリ軟骨の周りに申し訳ないくらいの肉がついている。ヘルシーなのか?? そもそも喉が軟骨で出来ていることを初めて知った。
さて。500gも焼いて食うわけにはいかないので、レシピを探して唐揚げにすることにした。
まずは下味。生姜を切らしていた。おろしニンニク、醤油、酒だ。
小麦粉を付けて揚げる。片栗粉を混ぜると更に硬くなる。小麦粉だけの方が良いかもしれない。
うむ。見た目は唐揚げ。
味は……、先ほど書いた通り、軟骨なので味はしない。だから、唐揚げの味である。肉の旨味というのはほとんど感じられない。
7歳児と9歳児が、「どうして今日の唐揚げはこんなに硬いの?」という。
「今日は硬唐揚げだから。いつもとちょっと肉の種類が違うんだな」
とごまかしておいた。豚の喉などと言えば喰うはずがない。
豚の喉とも知らずに、愚かな子どもは、美味い美味いと平らげていた。
豚の喉は味を楽しむと言うよりも、独特の食感を楽しむ部位だ。
顎が疲れるので少量でも満腹感はいっぱいだ。