文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

かな書 楽しみは湯沸かし湯沸かし埋火を中にさしおきて人と語るとき

ペンの光 2016年12月号より 橘曙覧の歌である。橘曙覧は明治になる10日前に死んだので、江戸時代の歌人である。 今回の手本では「湯わかし湯わかし」となっていたが、「湯わかしわかし」となっているものもある。 独楽吟という歌集で、全部「たのしみは」で…

プレモル、初仕込み2019と前のを飲み比べ

初仕込みを二本買おうかと思ったが、飲み比べてみようと思って一本は通常のを買った。値段は同じ。 なんか色々書いてあります。 上の宣伝文句が違う。右が初仕込みだ。 原材料もアルコール度数も栄養成分も全部同じ。 こんな感じで同居人に手伝ってもらって…

和洋のコース? 断じて和洋折衷ではない。

衷とは文字通り、衣の中であるので、下着。転じて心という意味である。なので、折衷とはその心の部分をそれぞれ取り出したものである。和洋折衷なら、和のよい部分と洋のよい部分をとりだして折り合いをつけたものという意味である。 先日、某レストランのコ…

かな書 苔の上ひとつひとつの散り紅葉

ペンの光 2016年12月号より いい句である。苔の上にもみじが散っている様がよく浮かぶ。 長谷川素逝の句である。高浜虚子の弟子である。 虚子の息子の高浜年尾に、似たような句がある。 苔の上に掃き寄せてある散紅葉 ちょっと散文的かな。 もちろん、そんな…

今週のお題「冬の体調管理」 みんなインフルを求めている

今週のお題「冬の体調管理」 ぶっちゃけ、なにもしていない。 日々の暮らしが忙しくて忙しなくていやなので、インフルエンザにでもかかれば大腕を振って休めると思っているのであるが、かからない。 と自分にひきつけて考えると、あんまり大きな声では言えな…

辺野古移設 賛成、反対、どちらとも言えない

県民の熱意が政治を動かした 元山さんのハンストで事態急展開 辺野古県民投票 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース 自民党国会議員の政策秘書がツイッターでこの問題に触れて炎上している。 ハンストとかデモとかはあまり触れるつもりはなかったのであ…

愛とは。人生に、文学を。でお城の話が意外と面白かった。

www.youtube.com 一番すっきりしたのは、直江兼続が頭につけてる「愛」は「LOVE」ではなかった。という話だ。 たしかに、頭に「LOVE」なんてはっつけていたらタダの変態である。 あの「愛」は愛染明王の愛であったのだ。 では、愛ってなんだ? 愛はもともと…

獺祭 等外 23 を飲んだ。

うーん。正直好きではない。 獺祭の普通の2割3分は高いので、これを買ってみた。 たしかに、獺祭50に比べると、雑味がない。 が、わたしに言わせれば雑味と一緒に旨味も消し去ってしまったような。 これ一本で2500円くらいだが、なら、3000円だして50の1升…

かな書 色無しと人や見るらむ 昔より深き心に染めてしものを

ペンの光 2015年9月号 色無しと人や見るらむ昔より深き心に染めてしものを 源能有が中納言になった藤原国経に送った歌。 どうやら、無地の織物を送るときに添えた歌らしい。本来は布に色を染めるのだが、染めていない。だから、無色に見えるが、 「おまえな…

アーガイル柄の靴下

スコットランドは地球の一地方で片隅であるにも係わらず、タータンチェックとかアーガイル柄とか、人類普遍の模様をいろいろ生み出している。 この時期、早朝、外で二時間くらい突っ立っていると、足の指が寒さでヒリヒリと痛くなる。それを克服するには、靴…

なんちゅう無理矢理なお題だ……

ラインとのコラボだとは思うのだが、難しいお題がでた。 このお題を書こうと思って、うんうん悩んだ挙げ句にわかったことは、わたしはチームプレーのようなモノが極端に苦手で、なるべくならば、一人で全部完結させてしまいたい、そういう人間だと言うことだ…

パーカー75を買った。カクノに毛が生えたような金額で

わたしは古道具屋が好きだ。 古道具屋は高いモノが捨て値で売っていたり、逆に、ゴミのようなモノに信じられない金額がつけられていたりする。 今回はウルトラ掘り出し物を見つけた。 ↑嬉しくてDP2で撮った。これ以外はiPhoneで撮影。 希代の名作、パーカー7…

柚大根を作った

大根をもらってどうしようか悩んでたところ、今月の新世のレシピが柚大根であった。 大根600グラム。拍子木切りにする。 レシピは皮を桂剥きにせよと書いてあったが、面倒臭いので皮付きだ。 ポリ袋に入れて塩を小さじ2。ちょっと薄味だったのでもう少し入れ…

かな書 海ひかり麦の穂ひとつづつ光る 伊東屋で買った鉛筆

ペンの光 2015年九月号 海ひかり麦の穂ひとつづつ光る と書いてある。 詠み人は水野淡生。 ググったがあまり情報がなかった。 先日、渋谷の伊東屋に行ったと書いたが、なにを買ったかと言えば、メモノートと鉛筆である。九歳児が鉛筆を使っていて、その鉛筆…

芥川賞が決まった。わたしの予想は半分当たった

芥川龍之介賞|公益財団法人日本文学振興会 わたしは今回の候補作、6作品の内、4作品を読んだ。 受賞した2作品はわたしが読んだ作品の中に入っていた。 わたしは読んだ4作品の受賞の可能性を以下のように予想した。 ニムロッド > 戦場のレビヤタン > 1R1分…

前田邸は半端なかった

日本文学館を出ると怪しい洋館が現れる。 加賀百万石の邸宅である。 正面玄関。 「格差是正」の声が尻すぼみになるような格差を突きつけられた。 でかすぎる。今は東京都の持ち物らしい。見学は無料。靴は脱がなければならない。 一階はパーティーが出来る感…

日本近代文学館 到着!

じゃじゃーん! というわけで、初めて来ました。日本近代文学館。なんか写真だと曇天だしおどろおどろしいな。 今は 「こんな写真があるなんて!」文士の時代――貌とことば という企画をやっている。入館料は300円。安い。 特設展は撮影禁止だったので写真は…

東京、ぶらぶら、散歩。主に渋谷。

先週、用事があって東京に行ってきた。 まずは亀戸~錦糸町。 最近は自衛隊の募集広告もかなりポップだ。 錦糸町駅。聳えるスカイツリー。 錦糸町からどうやって渋谷に行こうか色々考えた。乗り換えアプリは面倒な乗り換えしか出てこなかった。で、品川まで…

最近学んだこと ロシアは意外と進んでいる

ロシアは公文書がしっかり保存されている。80年前の銃殺リストとかが残っていて、さらに、それがネットで後悔されていて、だれでも銃殺された日にちと名前が検索できる。 日本でロシアは怪しい国家だと思われているが、スターリン時代の虐殺などの博物館があ…

今週のお題「ブログ初心者に贈る言葉」

今週のお題「ブログ初心者に贈る言葉」 わたしは2014年の1月から始めているので、気がつけば5年目突入である。はてなの前も様々なブログを作っていたので、相当長い間ブログとは付き合っている。 ベテラン、というわけではないが、もはや初心者マークも外れ…

かな書 おりたちて 今朝の寒さを驚きぬ 露しとしとと 柿の落葉ふかく

ペンの光 2015年 11月号 伊藤左千夫の歌。 美しい歌である。 柿の葉は阿呆みたいに振ってくる。それが地面に積もり厚みをおびているさまがよく歌い上げられている。 今回は字母で書いてみた。 四行目の「の」が普通のひらがななのはご愛敬と言うことで。 ペ…

戦場のレビヤタン 第160回 芥川賞候補作品 感想 レビュー

民間軍事会社の社員が、中東の石油プラントの警備につく話。 設定はかなり萌えるのであるが、ドンパチはほとんどない。 心に空虚を感じる人間が、中東の戦場に赴く、その機微を描いている。現代的なテーマ設定である。 前回レビューした町屋良平の 1R1分34秒…

冷凍小松菜を作ってみた。

正月に実家に帰ったら、実家が録画していたのだろうか、ためしてガッテンで小松菜が取り上げられていた。 野沢菜風 小松菜の漬け物 - NHK ガッテン! 小松菜に塩を振って凍らすと野沢菜になる、というにわかには信じがたい内容だったので小松菜を買ってやっ…

新反動主義 ロシア問題

新反動主義 ピーターティール ペイパルの創業者。これからは再分配不可能。再分配の動機付けが失われる上に、統治コストは下げる傾向にある。その中で、どのように人々はハッピーになればいいのか。 方法は二つある。 一つは、仮想現実。超高性能のバーチャ…

アイアン・スカイ 感想 レビュー

アイアン・スカイ(字幕版) 発売日: 2018/10/22 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る ナチスが月から攻めてくる、という設定。 超絶くだらない映画であるが、どうして、滅茶苦茶面白い。 今までのナチス物というと、ナチス=絶対悪として描かれ…

かな書 嵐ふく草の中よりけふの月

ペンの光 2015年11月号より 1780年に没した三浦樗良の作品である。 けふの月とは中秋の名月のことらしい。 風が強い中、ススキだろうか、草むらの向こうから満月が上る。正に、詩的な光景である。 万年筆はシェーファー、デルタグリップ。 この万年筆は鉄ペ…

1R1分34秒 町屋良平 感想 レビュー 第160回芥川賞候補作品

「青が破れる」も読んだが、正直この人の作品は苦手である。だから、わたしの評価はどうしても辛口になるので、そのことをまず断っておく。 青が破れる を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! 1R1分34秒はボクサーの話である。 デビュー戦をKO勝ちして以…

映画 偽りの忠誠 ナチスが愛した女 感想 レビュー

偽りの忠誠 ナチスが愛した女(字幕版) 発売日: 2017/10/04 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 原題は「The Exception」邦題もどちらもぱっとしないタイトルである。 中身もぱっとしない。 以下ネタバレ オランダに亡命したドイツ皇帝を暗…

かな書 古筆 思はぬにわが足もとゆまひ立ちて浪を越えつつ千鳥啼くなり

ペンの光 2016年3月号 思はぬに わが足もとゆ まひ立ちて 浪を越えつつ 千鳥啼くなり わが足もとゆ、の「ゆ」は聞き慣れないかも知れない。 「から」という意味である。 突然、足元から飛び立った千鳥が、浪を越えながら啼いている。 「ゆ」には経由点の意味…

ジャップ・ン・ロール・ヒーロー 鴻池留衣 感想 レビュー

正月二日目。みなさんはなにをしてお過ごしだろうか。 わたしは三箇日は暇である。というか、なにもしないと決めている。だが、なにもしていないと不安の気持ちで一杯です。悲しきかな人生。小説でも読むしかない。 さて。 ニムロッドに引き続いて読んだのは…