以前映画で見て面白かったので借りてみた。
映画の批評はこちら。
響 -HIBIKI- を観た - 文学・文具・文化 趣味に死す!
内容は映画と一緒である。感想も映画と一緒。
小説の方は文芸部の活動が詳しく書かれている。さらに、映画の結末よりも先の話も書かれている。
一つ気になったのは、響の作品「お伽の庭」が大絶賛されているところである。それこそ、人生が変わるような小説らしい。
だが、そんな小説ってあるだろうか? わたしも素晴らしい小説には何回か出会ったことがある。しかし、わたしがどんなに素晴らしいと感じた小説でも、必ず「つまらない」「わからない」「くだらない」という人はいる。賛否両論がある。
なのに、「お伽の庭」は絶賛しかない。響の書く小説は絶賛しかない。それがとても引っかかる。
あまりにも響の小説を完璧にしすぎて、リアリティをなくしてしまっているのではないだろうか。
しかし、芥川賞界隈を扱った小説漫画などないので、非常に面白かった。