この映画はストップモーションアニメーションという手法で作られている。
メイキングムービーを観たときから、観てみたいと思っていた作品である。
メイキングムービーはこちら。
これ以外にもいろいろあるので興味のある方は他のも観て欲しい。
コマ送りで撮っていると思うと、すごいと感心せざるを得ないのであるが、CGを見慣れてしまった我々としては、CGにしか見えないところが玉に瑕である。
おそらく、メイキング映像を見ないで、なんら予備知識なしでこの映画をみたら、日本趣味の幼稚な作品だと思ってしまうのではなかろうか。
しかし、実際は小物一つまで手作り。背景はCGでも、建物も実際にジオラマを作って撮影している。ここまでやるなら、CG一切無し! にして欲しかった。
むかしNHKでやっていた平家物語や三国志の人形劇。CGなど使わなくても十分な見応えであった。
さて、話をKUBOに戻すが、映像的なことに拘るあまりシナリオがおろそかになっている感が否めない。
ネタバレ有り
三つの武具を求めて旅するというのだが、武具を見つけるたびにボスが現れる。倒す。という流れ。
結局、最後のボスを倒すのは三味線。
猿が母親で虫が父親だった。
最後のボスの月の帝はなぜか中華皇帝。
いや、シナリオの話はやめよう。外人が見た日本に多少違和感があったとしても、それはお互い様ではないか。
とにかく、この作品の見所は映像である。1に映像2に映像34がなくて5に映像である。一コマ一コマ撮っているスタジオに思いを馳せ観るのが正解である。