時をかける206号室が面白かったのでこっちも観てみたが、難解度はさらに増していた。また録音が均一ではなく、ときどき台詞が聞こえない。
この時間が入り乱れるというのはこの作者の手法なのだろうか。
時代は戦国時代。戦国時代の中でも時代が入り乱れる。そこに現代人までタイムスリップして登場してしまう。
まず使うべき役者が決まっていて、その役者に合わせて台本を書いているのだろう。話をややこしくするだけの人物が多すぎる。
そもそも、戦国時代の基礎知識がないと意味不明である。役者が台詞で説明するが限界がある。
話のあらすじは、「希代の極悪人、松永弾正久秀が本当は忠義に厚い善人だった」。まず、松永の悪人面を見せて、過去に戻り、これこれこういう事情がありました、という。
ただ、この解釈はさすがに無理がありすぎるのではなかろうか。仮に史実だとしても、舞台上のリアリティが感じられない。わたしがそう感じるだけかも知れないが。
あと、叫ぶ台詞が多い。演劇とは叫ぶものなのだろうか、それともこの劇団の特徴なのだろうか。ちょっと演劇に興味が出始めている今日この頃。