今週のお題「お父さん」
明日は父の日らしい。
はてなには書きにくいお題がたびたび出題されるが、今回のほど書きにくいお題はない。
まだ父親は生きているし、年中会っているので、これといって伝えたいことはない。父の日だというのも、お題をみて初めて知った。
日本語には「去る者日々に疎し」という言葉があるが、子供の頃あれほど絶対的で、世界のほぼ全てであった親が、大人になるにつれて、その他大勢のうちの一人となってしまうというのは、なんとも寂しいことである。
もちろん、親は親なので他人とは違うのであるが、子供の頃の絶対性はもはやない。
子供の頃の親とは(子供の目から見ると)交換不可能であり必要不可欠な存在である。大人になってみると、親はいついなくなっても不思議ではなく、いなくなることを覚悟しなくてはならないし、いなくなることを前提にして接するようになる。
「いつまでも、あると思うな親と金」
この言葉が心に響くようになると、なんとも悲しいものである。