アメリカの低所得、低学歴の青年たちのドキュメンタリー映画。
撮影している監督自身も、継父から暴力を振るわれて大変だったらしい。
日本とは文化的に大分違うので、日本人はそれほど共感しないかも知れないが、この階層のアメリカ人が観たら非常に面白いのではなかろうか。
むしろ、海を隔てた我々日本人や、頭脳も人間関係も恵まれたオバマ前大統領などが観るから面白いのだろう。
ただ、これはある意味恐怖映画である。本当にタイトルの通りだ。行き止まりの世界なのである。
それは、彼らだけではなく、この映画を通して、それぞれの人間がそれぞれの行き止まりを感じるだろう。
行き止まり、閉塞感、そういったものを、映画というメディアで、ある形にした作品だと思う。
お薦め。