決闘者 宮本武蔵 が面白すぎる。
エロ、グロ、暴力が常にまとわりついた作品。さらに、「男」否「漢」を描いている。
昨日もブログを更新する前にちょっと読もうと思ったら、そのまま読みふけってしまった。
宮本武蔵は実在の人物であるが、そのほとんどは吉川英治が作った。
吉川英治は1892年 - 1962年で宮本武蔵を書いたのは1939年である。
柴田錬三郎は1917年 - 1978年なのであまり吉川英治と時代が変わらない。が、決闘者宮本武蔵を書いたのは1971年であり、吉川英治の宮本武蔵との間には32年の隔たりがある。
わたしは吉川英治の宮本武蔵も読んだが、柴田錬三郎の決闘者宮本武蔵は全然違う。
吉川作品を上回ろうという気概が溢れている。吉川作品を上回ったかどうかはさておき、そのせいでまるで違う作品になっているところは注目に値する。
上中下三巻あるのでまだまだ楽しめる。