言わずと知れた名作。なんとジェフリー・アーチャーはガチで詐欺に遭って、その体験をもとにこの小説を書いたとか。
原題は「Not a penny more, Not a penny less」
「1ペニーも多くなく、1ペニーも少なくなく」
である。小説の中に出てくる台詞だ。
台詞がタイトルとなる作品は珍しいかもしれない。海外だと珍しくないのか?
内容は邦題通り、100万ドルを取り返す話。
だが、100万ドル奪われたというが、欲の皮の突っ張った若造がペーパーカンパニーの株に飛びついて損しただけ。
道義には悖るだろうが、彼らは合法的に金を取られた。
しかし、取り返す四人はかなり極悪である。偽の名画を売りつけたり、毒薬を盛って腹を掻っ捌いたり、どちらが悪役かと言えば、取り返す四人の方がよほど悪である。
で、胸くそ悪い小説だなぁ、と読み進めていくと、どんでん返しが!
ハッとさせられる。
もちろん、ネタばらしはしない。
ぜひ、楽しんでもらいたい。