文学・文具・文化 趣味に死す!

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2019夏の文学教室 赤坂先生、象徴天皇の話。

赤坂先生は箱の中の天皇について。

 

箱の中の天皇

箱の中の天皇

 

 

 

 箱の中の天皇自体が、非常に論文的な作品なので、今回の講義でも、その内容をなぞっている感じだった。

「箱の中の天皇」の感想はこちら。

箱の中の天皇 赤坂真理 を読んだ 感想 レビュー - 文学・文具・文化 趣味に死す!

 

 

東京プリズン (河出文庫)

東京プリズン (河出文庫)

 

 東京プリズンは読んでいないが、こちらも天皇を題材にした小説。

 

おそらく、もう一作なにか書かれるような気がした。そうすると、天皇三部作になる。

 

御本人は艶やかな着物姿で登壇された。非常にゆっくりと喋る方であった。

 

赤坂先生も象徴天皇制アメリカ製でそれは無理なのではないか、という感を抱いているように感じた。

 

象徴が象徴のつとめを果たすってなに? という問いを今回もされていた。

 

これは確かにそうで、生きている人間を象徴にすれば、その人間が「おれは象徴とはこういうものだと考える!」となる時点で、それは一体なにを象徴しているのだ? という矛盾が生まれる。

 

赤坂先生的に言えば「これが日本国と国民の象徴のあり方です」と象徴に先に言われてしまうって、国民としてどうなの? という問題。

 

だからか、日本人は外に対して天皇を象徴に使おうとはしない。外に対して使う日本の象徴は「サムライ」である。しかし、これはサムライが現存しない過去の存在だからこそ象徴たり得るのであろう。