今日こそはガチで銀座へレッツゴーだ。
いまだに冬のパジャマを着ていて熱くて寝られない。
夏物のパジャマが欲しくなった。
男市でパジャマ、ダンディズムとしてどうなのか、という問題は置いておく。

日本文学100年の名作第9巻1994-2003 アイロンのある風景 (新潮文庫)
- 作者: 池内紀,松田哲夫,川本三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/04/30
- メディア: 文庫
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↑これに収録。
庭 山本文緒
九頁しかない。短い作品。母が急逝して、庭に咲き誇る花々をどうしようか、父と娘で思案する。父はもちろん、花の手入れなどをしたことはない。母は生前ガーデニングの勉強会に申し込んでいて、前金を払っているのでもったいないから、という理由で父がガーデニングの勉強を始める。
花という対象を通じて、父と娘が母を思う。回顧する。そんな作品。
一角獣 小池真理子
早く歳をとりたい、そんな欲望しかない女が主人公。女は日々を生きているのであるが、意志がはっきりしないというか、目的がないというか、ただ流されるような生活を続けている。32歳だが少女のようで、男からはモテるのであるが、それは深い愛情とかではなく、ただ遊ぶだけで終わってしまう。
そんな女は版画家の家政婦となる。版画家は女に手を出すことはしない。女は初めて惹かれる思いがする。版画家の話は小難しいが心地よい。しかし、そんな版画家との暮らしも、版画家の自殺によって終止符が打たれる。そして、版画家が飼っていた猫もどこかへ行ってしまった。
これほど、もの悲しい作品を私は知らない。霧雨が降り続けるような、静かなトーンで最後まで描かれる。女がなにを考え、どう思っているのか、控えめなタッチで描かれており、こちらのイマジネーションをかき立てる。