↑これに収録。
花や今宵
面白いが、ちょっと作りすぎている。あまりにも都合がよすぎる。
ネタバレ注意。
それに、最後、電波が届かない、というのが落ちになるが、そんなの最初で気づくだろ、的な。
だいたい、男に振られた女、女に振られた男、が終電で寝過ごして山梨まで来て、そこでたまたま花が綺麗なラブホが現れるとか、ちょっとやり過ぎである。
浅田次郎でもこういう作品を書くのかと、ちょっと安心した。
ふくちゃんのジャック・ナイフ
浅田次郎の小説によく出てくる設定である。浅田次郎の幼少期、事業で成功した父親のもとに、若い衆が住んでいて、その人との交わり。
石原裕次郎に憧れるふくちゃん。ふくちゃんは裕次郎のつもりかジャックナイフを買う。幼い主人公はそのジャックナイフを譲りうける。
ジャックナイフを小道具に、当時の風景。ブラジル移民の社会問題。