行けなかった……(T_T)
次行けるかも知れないのは木曜だな。
今ある麻のジャケットと共生地でベストとトラウザーズを作りたくなってきた今日この頃。
あとブレイシーズが欲しいなぁ。前回作ったスーツはベルトループレスにしてアジャスターにした。アジャスターを緩めてブレイシーズで吊る。紳士なるかな。

日本文学100年の名作第9巻1994-2003 アイロンのある風景 (新潮文庫)
- 作者: 池内紀,松田哲夫,川本三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/04/30
- メディア: 文庫
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↑に収録されている。
セッちゃん 重松清
重松ワールド全開である。ある日、娘の加奈子が「セッちゃんっていう転校生がみんなからいじめられている」という話をする。しかし、そのいじめは、殴る蹴るなどではなく、いわゆる、シカト、というやつである。
父親は加奈子に、「せっちゃんをいじめるな」というが、加奈子は「いじめはやめろと言えるけれど、あの子を嫌いになるななんて言えない。嫌いなのに嫌いじゃないフリして付き合ってもセッチャンだって嫌だと思う。だって、もうわかっちゃってるんだもん、自分がみんなから嫌われてるって」
案の定というか、このせっちゃんは加奈子自身のことである。加奈子は学校でみんなから嫌われているのだ。そのことを知って悶絶する家族の描写はまさに重松の十八番である。そこから、解決に持って行く流れが美しい。ザ・小説という感じがする。家族でピクニックに行きたくなる。
一つ注文を付けると、運動会の振り付けのくだりは違和感が残った。運動会の全体演技で一クラスだけ振り付けが違うなどと言うことがあり得るだろうか。また、一人にだけ教えないで振り付けを変更するなどということが可能なのであろうか。ちょっと引っかかった。
田所さん 吉本ばなな
会社に田所さんという脳みその弱いおじさんがいる。田所さんは現社長が子どもの頃の恩人だという。だからという理由で会社に置いておくというのは株式会社だとすると背任行為のような気もするが、その辺は突っ込まない。
田所さんはマスコットのような感じで、みんなから愛されている。昔ダウン症などの障害者は福子とよばれて、村のマスコット的キャラクターであったというが、そういう感じだ。頭が弱いと言うことは、人を裏切ったり騙したり出来ないわけで、そういう理由で心を許せる存在、また、優越感を感じることが出来る存在として、精神衛生上必要なことはわかるけれど、それを、オブラートに包みまくって書いたような作品である。