非常に面白く、ぐいぐい読み進めてしまう。ページを繰る手が止まらなくなるのはミステリーならではかもしれない。
ネタバレ注意!!
ミステリーはすごいジャンルだ。話の内容は単に殺人が起きて、その殺人をいかにわからなくするかの工夫に過ぎないのに、300ページ以上もそのことについやして、かつ読者を飽きさせない。
マジックと同じで、最後にトリックが明かされると、感心すると共に、興味を失うのであるが。
ただ、最後はあまりにバッドエンドで悲惨だ。結局なにも残らなかった。全部バレて全部無駄骨になってしまった。
ガリレオが大活躍しなければならないのはわかるが、この作品に限っては殺人者にもちょっと花を持たせたくなる。そんな作品だ。