人生は日々終わりに近づいているというのに、こんな時間まで酒を飲んで仕事をしているような気になっているが、やっていることは数年前と同じ。
こんな日々を過ごしていると、アメリカ人がトランプ大統領を求める気持ちも何となくわかる。
やはり、作品を書かなければならない。作品の向こうにこそ、真実はある。
川端康成は「仏界入りやすく、魔界入りがたし」とよく言っていたらしい。仏界というのは悟りの世界だ。幸福な世界である。その悟りの世界、幸福を見つけた! と思っても、その先にまた艱難がやってくる。悟ったと思っても悟っていない世界、それが魔界である。
小説とは悟りの世界を描くものにあらずして、悟りの先の世界を描く物である。
これは相当に難しいな、と思う一方、人生をかけるに値することであるなと思う今日この頃である