池坊という花道の一家の話。
秀吉が晩年町民を殺しまくるのを花をもって諌めるという話。これも面白い切り口。
実際に活けてある花がたくさん出てくる。エンドロールを見ると池坊として現在も活動している団体が多数あり、その協力監修のもと活けられているらしい。
私は花のことなど何も知らないので純粋に感心して観た次第である。また無尽斉の娘というのが出てくるのだが、この無尽斉の描く猿が最高である。
色々と知らぬ世界を学べたので見てよかった。終わり方も良い。見事に伏線を回収している。じんわりと面白い作品。
唯一気になったのが、佐藤浩市。素晴らしい役者なのだが、他の役者があまりにもコミカルなので、妙に浮いていた。佐藤浩市は真面目な雰囲気でふざけた役をやるとハマるのだが、真面目な雰囲気で真面目な役を演じると、なんか浮いて見えた。