脱ユニクロから始めたダンディズムに注力した一年だったと思う。落合先生の著書を始め、服装系、ダンディズム系をしこたま読んだ。普段着のユニクロは随分少なくなった。ボトムズはそれでもユニクロが多い。今もユニクロジーンズを履いている。
そして、いろいろ服を買ってみてわかったが、ユニクロはなかなかよい作りをしている。シャツも巻き伏縫いだったりする。値段以上なのは間違いない。だからこそ、無自覚に服を着ていると、上から下までユニクロになってしまう。
ユニクロは自覚的に着た方が格好いい。その為にも、敢えてユニクロを選ばない、脱ユニクロはやってみて正解だったと思う。
さて、それでは本年読んだ本のベスト3
まずはベスト3

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~
- 作者: ジェニファー・L・スコット,神崎朗子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2014/10/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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このおかげで意識的に服を着るという思考が整った。お洒落とはなにか、ダンディズムとはなにか、それを直感的にわからせてくれる名著である。生きることは即ち内面の充実だと考えがちだ。それはある意味正しいのだろうが、内面の充実を求める余り外面を疎かにしてはいないだろうか。外面を意識するということは実は内面の発現である。そして、外面は内面にまた影響を与える。
ベスト2
落合先生のご著書はたくさんあるし、7冊読んだが、この一冊を選んだ。服とはどういう性格のものかが理解できる。そして、服とダンディズムの関係も理解できる。理解できるというのは正解を認識するという意味ではなく、そういう思想があるのかと胸躍る感覚を得られると言うことだ。正しいスーツの着こなし方、というのは実は「ある」のである。多くの人は自己流で着ている。しかも、正しいスーツの着方などないと思っている。もう一度言う。正しいスーツの着方は明確にあるのである。もし、正しいスーツの着方がないのだとしたら、この世には真善美もまたないということだろう。
ベスト1
分厚い、高い、読むのに苦労した。内容は素晴らしい。世界中の、また歴史的に、人類と環境との関わりが書かれている。人間は環境と共存することによってはじめてその存在を全うできる。西洋の人間至上主義の空虚さは、人間を環境から切り離し、欲望のまま環境と闘ってきた。だが、人間が作り出した環境もまた環境であるので、環境を支配するという考え方は自分の影を追いかけているようなもの。環境との関わりに関する真の叡智は別のところにある。
我ながら、今年はお疲れであった。来年は疲れないようにしたい。疲れるにしても心地よい疲れがいい。
それでは、よいお年を!