文学・文具・文化 趣味に死す!

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魚の粕漬け

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この前肉の粕漬けで失敗をしたので、今度は魚だ。

 

しかも、ちゃんと糟床を作った。味噌などを混ぜて。

 

魚はご覧の通り、カジキ、ぶり、かすべ、である。

 

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カスベとは「エイ」であるらしい。

 

だが、これは軟骨ばかりであまり喰うところがなかった。

 

油がたんまりのっているので、軟骨じゃないところならば美味かったかも。

 

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かなり浸けた。10日くらい浸けたのではなかろうか。

 

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メカジキはボソボソで不味かった。

 

美味かったのはブリである。最高だ。

 

粕漬けに日本酒。日本に生まれて本当によかった。

 

 

 

第164回 芥川賞候補作 コンジュジ を読んだ

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コンジュジ (集英社文芸単行本)

コンジュジ (集英社文芸単行本)

 

 

 

コンジュジとはポルトガル語で配偶者という意味らしい。

 

謎なタイトルである。

 

この作品も普通に面白かった。特に気に入ったのは外国人バンド、カップスのインタビュー記事。外人アーティストのしゃべり口調が絶妙なのだ。

 

わたしもその昔ロックにハマっており、プレーヤーとかギターマガジンなどを読んでいたので、外人アーティスト特有の言い回しが溜まらなく懐かしい。

 

しかも、この作品ではその独特な口調を、さらに誇張して書いている。それだけで、お腹いっぱいな作品だった。

 

作品は単純なのだが、こういう複層的というのだろうか、劇中劇のようなところがあり、さらに、それが本線と混ざるという、ちょっと複雑なところがある。人によっては拒絶反応が出かねない。

 

 

ネタバレ注意!

 

 

主人公は小学生の女の子。母親が出て行き、父親に育てられる。主人公は昔自殺したロックバンドのボーカルに恋をする。ボーカルは死んでいないので、空想の中でボーカルと会話をする。

 

しかし、父親から性的虐待などを受け、だんだん、ボーカルとの空想の恋が現実と見分けのつかないものになる。

 

そして、妄想のボーカルとともに同棲を始める……

 

という、あらすじだけで面白そうである。

 

おそらく作者は相当の洋楽ファンなのだと思う。海外アーティストのしゃべり口を会得している。現実の悲惨さと、空想の突拍子のなさが、この作品に生彩を加えている。

 

この作品は十分受賞に値すると思うが、あえて気になるところを述べると、父親があまりにも救いがない。

 

ボーカルのリアンでさえ、過去に父親から虐待を受けて云々、とあるが、主人公の父親はしゃべり口調からなにまで、救いがないほどアホに描かれている。ただ、父親にも同情の余地を与えるような書き方をすると、実娘に対する性的虐待を正当化するのか的な批判を受けかねない。難しいところである。

 

さて、のこり二作品なのであるが、貸し出し中で手に入らない。

 

 

1月19日追記

 

全体の総評&受賞予想はこちら!

第164回芥川賞候補作を全部読んだ。講評&受賞予想!! - 文学・文具・文化 趣味に死す!

 

個別作品感想。

第164回 芥川賞候補作 母影 を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す!

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旅する練習 を読んだ 第164回芥川賞候補作 - 文学・文具・文化 趣味に死す!

 

 

はてな 新年お題がこない 2021年の抱負!

例年、新年になると「今年の抱負」というお題が発表されるのに、なんと今年は1月8日まで「2020年に買って良かったもの」を継続するという。

 

いくらこの社会が資本主義に毒されているとはいえ、あまりに風情がないではないか。

 

などて運営はお題を更新せぬのか。

 

おそらく1月8日以降に更新するつもりだろうが、正月が一週間も経ってから抱負を語っても仕方あるまい。

 

しかたがないので、お題を無視して抱負を述べようと思う。

 

ちなみに過去の抱負は以下の通り。

 

2015年 抱負を明示しない、及び、このブログを更新すること

2016年 自覚的に生きる

2017年 2018年の元旦には、昨年は変化の年だった、と思えていること

2018年 小説をやる

2019年 小説賞を受賞する

2020年 いついかなる瞬間も楽しむ

 

 

 

さて、2021年の抱負は、

 

「他人のために生きる」

 

おおー! 格好いい。うぬぼれそうである。

 

しかし、それほど積極的に他人のために生きるつもりはさらさらない。寄付とかボランティアとかを余計にするつもりもない。ちょっとした手助けなどをするつもりである。たとえば、メルカリの発送をローソンではなく、ちょっと遠いい郵便局から出すとか(ローソンと郵便局持ち込みでは到着が1日違う)。

 

頼まれごとを無下に断らないとか。誘われたらなるべく付き合うとか。返礼品をちゃんと渡すとか。メールを無視しないとか。あまりに自己満に過ぎるブログを垂れ流さないとか。

 

おおー。意外にハードルが高そうな気がしてきた。