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大東亜戦争と同時多発テロとロシアの特殊軍事作戦は同列か

news.yahoo.co.jp

 

わたしは前回の投稿で

 

ロシアを擁護するつもりはないが八十年前の日本の戦争を思い出してしまう。 - 文学・文具・文化 趣味に死す!

 

西側の連中は大東亜戦争時の日本と同様に、今回のロシアを見ている、と書いた。

 

ゼレンスキーの連邦議会での演説で、その予想が正しかったことが分かった。

 

大東亜戦争は聖戦である。それを同時多発テロと同列に語られるのは極めて不愉快である(と書くと、同時多発テロを聖戦だと信じているイスラムの方々は不快におもうだろうが)。所詮彼らはそういう目でしか日本を認識していないのである。

 

真珠湾攻撃とロシアの特殊軍事作戦とやらが同列ならば、我々はロシアの特殊軍事作戦を是としなければならない。

 

日本ではチャイコフスキーの演奏が各地で中止になっていると聞く。イタリアではドストエーフスキーの講座が中止になったとも聞いた。

 

馬鹿げている。ロシアとウクライナの戦争はいまに始まったことではない。2014年のクリミアから、ドンパチは続いていて、それが拡大している形である。

 

ウクライナの人々がロシアを悪魔だと思い非難するのはよくわかる。アメリカがそれを利用して反ロシアプロパガンダを打つのもよくわかる。岸田政権が付き合いでロシアに制裁を科すのも致し方ないと思う。

 

ただ、われわれ一般人がプロパガンダに踊らされるのはいかがなものか。そんな必要はまるでないのだ。

 

正直、ある意味ロシア人に同情する。日本が行っているウクライナ支援やロシア制裁、チャイコフスキーの演奏中止などは、アメリカや西側が韓国のプロパガンダに乗っかって慰安婦像を建てているのと同じレベルなのではないか。

 

慰安婦像が建てられ日本に対する非難決議が出されるたびに我々が不快に感じるのと同様に、ロシアの人々も我々の言動を不快に感じていることだろう。

 

我々はロシア非難を正しいことと信じて行っている。連中が慰安婦像の設置を正しいことと信じて行っているように。

 

今回のゼレンスキーの演説で冷静さを取り戻した人たちも多いのではないだろうか。あれだけウクライナ礼賛のヤフコメでも、「中国の航空母艦ウクライナが売ったもの」などと書かれる始末。

 

ゼレンスキーは日本の国会でも演説をする予定らしい。そこで期待されるのが、

「日本の議員の皆さん、尼港事件、葛根廟事件を思い出して下さい。あとついでに東京大空襲ナガサキヒロシマを思い出して下さい」

と口を滑らさないかである。