正論に「文字のふるさと」というコーナーが連載されている。瀧野喜星氏が書かれている。グラフ旭川の再掲とのこと。
単行本が出たら是非とも手に入れたいのであるが、備忘録的にここにメモっておく。興味のある方は図書館等でバックナンバーを読まれると良いと思う。
第一回目は「女」である。
女は甲骨文字で以下のように書かれる。
こうやって変化してきたらしい。
女の字は、男の前で跪いているものと男尊女卑時代には考えられてきて、それを利用して左翼が男尊女卑文字であると喧伝してきたが、実際は違う。甲骨文字にはこういう雫が書かれたものがよく見られるが、これは酒を意味する。
女は男の前で跪いているのではなく、神の前で神事を行うもの、と解釈した方が正しい。沖縄などでは今でもそうであるが、神事はもともと女が行うものであった。
だとすると、「婦」は箒と女で出来ていて、男尊女卑=左翼的解釈では「女は家で掃除をするもの」となっているが、本来は鬱鬯酒がついた大麻(おおぬさ)のようなもので神殿を清めている、と解釈できる。
女に乳房が点くと母になる。
わたしは正論ノリで書いてみたが、瀧野氏はもっと遙に上品に書かれている。