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正論の「文字のふるさと」が面白い 8月号は「女」

正論に「文字のふるさと」というコーナーが連載されている。瀧野喜星氏が書かれている。グラフ旭川の再掲とのこと。

 

単行本が出たら是非とも手に入れたいのであるが、備忘録的にここにメモっておく。興味のある方は図書館等でバックナンバーを読まれると良いと思う。

 

 

第一回目は「女」である。

 

女は甲骨文字で以下のように書かれる。

 

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こうやって変化してきたらしい。

 

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女の字は、男の前で跪いているものと男尊女卑時代には考えられてきて、それを利用して左翼が男尊女卑文字であると喧伝してきたが、実際は違う。甲骨文字にはこういう雫が書かれたものがよく見られるが、これは酒を意味する。

 

女は男の前で跪いているのではなく、神の前で神事を行うもの、と解釈した方が正しい。沖縄などでは今でもそうであるが、神事はもともと女が行うものであった。

 

だとすると、「婦」は箒と女で出来ていて、男尊女卑=左翼的解釈では「女は家で掃除をするもの」となっているが、本来は鬱鬯酒がついた大麻(おおぬさ)のようなもので神殿を清めている、と解釈できる。

 

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女に乳房が点くと母になる。

 

わたしは正論ノリで書いてみたが、瀧野氏はもっと遙に上品に書かれている。 

 

 

月刊正論2020年8月号(大特集 国難からの教訓)

月刊正論2020年8月号(大特集 国難からの教訓)

  • 発売日: 2020/07/01
  • メディア: 雑誌