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今週のお題「ジーパンの成長」 2年ほど履いた。LVC55年モデル

今週のお題「〇〇の成長」

 

ちょうどいい時期にちょうどいいお題が出た。

わたしは二年前の今頃にリーバイス501 LVC55年モデルを買ったのである。

 

過去の記事はこちら。

yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp

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前置きはなしに先ずご覧戴きたい。

 

新品

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買ったばかりで、少しだけ履いた状態。

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1年履いた状態

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そして! 2年目はこう成長した!

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普段履いているときはあまり気がつかなかったのだが、こうやって写真で比べてみると、……な、ななななんかいい感じになってきた!

 

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膝もかなり白くなってきた。

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裾はこんな感じ。最近ロールアップしたりしなかったり。しないことの方が増えてきたかも。

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蜘蛛の巣もそこそこ。

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髭もこんなかんじ。ポケット周辺にアタリが出ている。

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尻もそれなりに色落ちしている。とくにリベットのあたり。

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太陽光に当てて撮影。かなり陰影が目立つ。

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洗濯は年間3回くらいだろうか? 今年はあまり履いてないので2回かも知れない。まぁ2回から3回だ。

 

ジーパンの成長は楽しい。どんどん表情が深くなってくる。色落ちするところ、しないところで、青のバリエーションが増える。

 

日本では「四十八茶百鼠」という言葉が有り、茶色とねずみ色でさえそれだけ種類があるという。言うに及ばず、青や赤はもっとたくさんある。

 

そして、青は美しい色である。

 

発酵も腐敗も自然界の原理では同様であるが、人間にとって都合のいいものを発酵と呼び、都合の悪いものを腐敗と名付けている。

 

わたしはこのことを人間の身勝手だと考えていたが、最近それを改めている。たしかに、現象としては発酵も腐敗も同じである。しかし、人間にとっては180度別物だ。

 

服もそうである。われわれは履き込んだジーパンや靴をさして「味が出てきた」という。その実態は劣化したに過ぎない。しかし、味が出てきたジーパンと、劣化したジーパンは全く異なるのである。

 

そして、物事を正確に相手に伝えたいときには、人間の都合に合わせた名称を用いないと伝わらない。「発酵食品」を「腐敗食品」と言い表してはだめなのだ。子どもは老化するのではなく成長するのである。核と原子力はそこに込められた思いが違うのである。

 

などとどうでもいいことを書いていたら19時に更新できなかった。また来年、このジーパンがどのように成長したかをお届けしたいと思う。

 

 

 

 なんと今見たら、コーンミルズ社製のデニムではなく、日本製のカイハラ社製のデニムを使っていると書いてある。コーンミルズ社製の方は売り切れになっていた。これはわたしにとってはショックである。モノというのは単に品質がよければそれでいいというものではない。特に嗜好品は品質よりもむしろ精神性が求められるのである。鎌倉時代の太刀が欲しい人間は鎌倉時代の太刀がよく切れるからという理由だけで求めているのではない。最先端メタル技術で作られたより切れる太刀など要らないのである。わたしがジーンズを履きアメリカ製のギターを弾くのは、それが嘘であれ本当であれアメリカの精神を味わいたいからに他ならないのだ。