今週のお題「夏を振り返る」
今年の夏はなんとなくゆっくり出来たような気がする。50メートル泳げるようになったし、充実した夏のはずなのに、なにか物足りない。
この物足りなさは夏に限らず、人生全般に於いて物足りない。人生に於いて張り合いがない。
特に困ったことはない。特に欲しいものもない。特にやりたいこともない。これも一種の贅沢病かも知れない。もちろん、細かく突き詰めればいろいろあるが、おおむね、本当にないのである。
前に変な宗教に絡まれて、人生お悩みを話せ、というので、「特にありません」というと、「いや、絶対あるはずです。人間誰でも悩みがあるのです。悩みのない人間などいません」としつこいったらありゃしない。
そうすると、悩みがないことが悩みなのか?
いや、あるじゃなか。深刻かつ痛切な悩みが一つ。
ずばり、
作品が認められない……
結構満足いく作品は書けているのに、どこに送っても認められない。この才能のなさ……。そう考えると、人生に対する物足りなさも、ここから来ているのかも知れない。