人間は物語が好きである。ストーリーとヒストリーは同じ語源であるらしい。物語が好きだから歴史が好きなのか、歴史が好きだから物語が好きなのか。
感情移入して別の世界を疑似体験できるから物語が好きなのだろうか。だとすれば、なぜ、別の世界を体験することが好きなのか、という問いとなる。
人は未知なる事物が好きである。そこにはよりよき可能性があるかも知れないからか、もしくは、現状に対する常の不満か、とにかく新しい物が好きだ。この新しもの好きのおかげで、文明は発達してきたのであろう。
とすると、この新しい事物を追い求める性癖というのは、生きる意味たり得ないだろうか。
姜尚中がこのラジオで面白いことを連発している。その中のひとつ。幸福になるということは人生の目的にあらず。人生の目的は人生の問いに答えること。
たまに、「人生の目的は幸せになることだ!」と言っている人を見かけるが、わたしもそれは違うと思っていた。幸せなどはある偶然の瞬間に過ぎないではないか。
母の教え 10年後の『悩む力』: 10年後の『悩む力』 (集英社新書)
- 作者: 姜尚中
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/10/17
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る