なんとなくこの場を通り過ぎると撮影したくなる。
10年前に加藤君がトラックで突っ込んだ現場である。事件から1年間くらいは献花台が設けられていて、飲み物とか花とか、通行人が思い思いに供えていた。今ではすっかり、事件のことなど忘れてしまっている。おそらく、今の20才くらいの人たちにとっては子どもの頃の事件であって、当時は秋葉に通っているわけでもないので、知識としてすら残っていないかも知れない。
鮮明に記憶に残っているのはわれわれくらいの世代か。それも、秋葉原に関係していた。
わたしがこの事件をよく覚えているのは理由があって、ちょうどこの日、この近辺に行く用事があったのだ。しかし、朝からかったるくて、時間がビュンビュン過ぎて、あぁもう間に合わないなぁ、などと怠け病が発動してすっぽかした。するとこのニュースが飛び込んできた。
つまり、わたしが加藤君の運転するトラックに轢かれていた可能性というのは、普通の人よりもずっと高かったわけである。
あの日もし秋葉に行っていたら。ひょっとしたら人生変わっていたか、終わっていたか。
被害者の方々にご冥福を申し上げる。
20年前と今とでは、秋葉は結構変わったが、10年前とは……結構変わったかな。+
むかしはもっとキモくて汚かった印象だが、最近はビルの建て替えも進んで、また外人が溢れているせいかもしれないが、なんとなくスタイリッシュな感じになっている。
この調子で成長すれば、秋葉はもっと大人な街になるかもしれない。
相変わらず中古パソコンは安いが。
どちらかと言えば上野だろうという。
おまけ。クリスマスイメージかなんだかしらないが、鬼ヶ島に見える。マジで鬼が住んでるみたいだし。
秋葉原通り魔殺人事件 なぜ男には敵が見えないのか―新潮45eBooklet 事件編13
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