ペンの光 2017年1月号より
はなすすき風になびきて乱るるは結びおきてし露や解くらん
花すすきとはススキのことである。
そのススキについた水滴が、風を受けて舞う。わたしにはこの水滴が、光を浴びながら飛ぶ、そんなイメージが浮かんだ。じつに美しい歌である。
楷書で書くとこうなる。
ペンはモンブラン244G である。びっくりするくらい柔らかいニブなので、強弱がよく出る。こういう柔らかいニブ、出ないものであろうか。フォルカンも柔らかいが、細いのだ。太字で柔らかいニブが欲しい今日のこの頃。