感動した。自分がやっぱりリベラルなのではないかと思わされるくらい感動した。
ネタバレ注意
ピーターはしがない脚本家である。大学時代に好きな女が共産党員だったために、共産党の集会に参加した。脚本家になったあと、そのことが問題となり出頭を命じられる。(当時のアメリカは魔女狩りのごとく赤狩りをやっていた。詳しく知りたい方はJ・エドガーを観るのをおすすめする)
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ピーターはやけ酒して車を運転して橋から落っこちる。記憶を失ってローソンという街に流れ着くのであるが、そこで、WWIIで死んだ英雄、ルークと間違えられるのだ。
だが、発見されて法定に引っ張り出される。二度と共産党には関わりません、という宣誓をして一件落着のはずだったのだが、ピーターはルークになりかわり、アメリカの自由が失われている。憲法修正第一条に反すると大演説をぶちかまし、ルークが守ろうとしたアメリカは、こんな思想信条の自由が抑圧された国ではない! とルークの勲章を見せつけるという。
国家権力の恐ろしさ。それを予防する憲法の美しさが心を打つ。まぁ、当時のアメリカはソ連と冷戦で共産主義の恐ろしさを国民が肌で感じてたから、当時この映画を作ったとしてもまったく受けなかったと思う。
時代の流れも感じる、秀作である。観る価値大ありである。