休日の銀座は混んでいた。
丸縫いスーツは銀座の男市の目玉商品で作りがいい。普段はアトリエメイドに置いてある商品だ。アトリエメイドに置いてあるときは結構な値段がする。8階まで登ってくると値段が下がる仕組みだ。だから、男市に一緒に行く友人にはよく勧めていた。そのくせ、わたし自身は一着も所有していなかった。というのも、なかなか気に入ったガラがないし、ノータックというのが気に入らなかったからだ。
銀座の男市に詳しい人はご存じだろうが、銀座の男市で売れ残った商品が夏市に出される。最終価格ということで、男市よりも一割ほど下がっている。もちろん、商品の数は少ない。売り場も品物も半分以下になっている。ただ、これまでの経験だと、丸縫いはかなり残る。一年か二年くらい前の売れ残りもあるのではなかろうか。もちろん、丸縫い以外でも売れ残りは出るが。丸縫いを買うなら、男市のあとの夏市、冬市の方がお得かも知れない。
スーツの値段の大半は生地の値段であるが、それは丸縫いスーツも例外ではない。昨日確認した限りだと、ゼニア7万 ヒールド5万 ションヘル3万。この中で一番気に入ったのがションヘルだった。生地の肌触りがいい。一着ションヘルのスーツは欲しいと思っていた。
ションヘルというのは織機の名前で、とてもゆっくりと生地を織る。現在の高速機械の十分の一のスピードだ。そのために糸にムラが出来てふっくらと織り上がるという。それが肌触りの差となって現れる。良いか悪いかはこれから着てみて確かめたい。
さて、値段である。三万円は破格である。羽織った瞬間、買うことは決定された。トラウザーズがノータックであったがここは我慢する。
なぜ、丸縫いがノータックかというと、バイヤー宮崎さんのデザインだからだという。せっかくなのでバイヤーセンスに任せてズボンを上げてもらうと、なんと、くるぶしまで裾を上げるノークッションである。店員はあまりおすすめしない、と言っていたがせっかくなのでいつもより多めに上げてもらった。裾はダブルの4.5cmとのことだが、これはさすがに4センチにした。
丸縫いのズボンはかなりタイトである。しかし、立体縫製になっているようではきやすい。中も丁寧に作られていた。体になじむのが楽しみである。
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バイヤー宮崎さんの御著書。

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