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松屋 銀座の男市に行ってきた。初日にだ。

都内に用事があり、銀座の男市に寄った。ハリスツイードが欲しかったのだが、自分の体型のだけ見事に売り切れていた。初日であるにもかかわらず。変な色はあったが、グレーの杉綾が欲しかったのだ。

宮崎氏の著書には試着は10着以上、と書かれている。男市ではどこから集めてきたのか、まさしく、おばちゃん、と親しみを込めて呼ぶのが相応しい売り子さん達がこれでもかと試着させてくれる。優に50着以上は試着した。というのも、同じA4サイズだとしても、メーカー毎に大きさはまちまちで、あるメーカーのA4の袖丈はあるメーカーのA5の袖丈より長かったりもする。さらに、Y体の選択肢も加わるので、同じブレザーを四枚試着して、やっとどれが自分の体型に合うかわかる。と言っても、4つ全てが合わないことも多々あるのだ。

着たい服と、似合う服は別物、というのはいろいろな意味で至言だ。今回、紺ブレを購ったのだが、自分が買ったものよりも遙かに生地が美しいものがあった。その美しさに惚れて、サイズを少々我慢しても着たくなってしまった。

レディメイドのジャケットを買うとき気をつけるべきは背中である。試着をすると、どうしても鏡に映る正面ばかり見ることになる。売り子さん達は例えファーでも「ナイショット!」とでも言わんばかりに、なにを着ても「お似合いですわ」と言う。その言葉を真に受けるのは素人である。

ただ、面白いのは、こちらが真剣に選んでいると、そのうち向こうも真剣になって、自分が「これは実に良い! これ欲しいなぁ」と言っても、「お客さんはこれ無理。背中をご覧。しわしわ」と勝手に脱がされてしまう。

そして、同じようなブレザーを次から次に持ってきてくれて、文字通りとっかえひっかえ着せてくれるのだ。こうなるともう向こうのペースになってしまう。そうこうしているうちに、「おっ、これはぴったりだな」と思うのが出てくる。生地はともかく、紺ブレという条件はクリアーしていた。

そして、買って帰り着てみると、やはり何よりジャストサイズということの価値を身にしみて感じるわけである。柄や生地よりも優先すべきものはサイズである。衣服はすべからくサイズである。サイズ違いの服装は盛りつけの優雅さ、もしくは同一料金というお得さに惑わされた大盛り料理と一緒で、結局は食べきれないか腹が痛くなるのが落ちなのだ。

 

「銀座の男」市 2着で29,800円+税(32,184円) |MATSUYA 松屋|

 

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