香港の映画らしい。
伝統音楽部と西欧音楽部がいがみ合っていて音楽対決する話。
そもそも、中国人は伝統音楽を軽くみているのであろうか? 文革の影響だろうか?
あらすじ。
伝統音楽部は西欧音楽部に軽くみられて馬鹿にされている。伝統音楽部の女の子が、ピアノ課の先輩に告白するが鼻であしらわれる。
見返してやろうと、伝統音楽の部員を集めて演奏会をするとえらく盛り上がる。
仲間として集めた部員がいわゆる「萌え」系の人たち。
もともとネットで音楽活動をしていたようで、ネットで火がつき、伝統音楽部が盛んになって目出度し目出度し。
中国の映画に言えることであるが、演出が過剰なのだ。漫画的である。そういうコメディ系の作品が好きな人には面白いかも知れない。
あんまり大人が観て面白いものではないかも知れない。
映画とは直接の関係はないが、西欧音楽 or 民族音楽という分類は本来するべきではないのだ。
いわゆる西欧音楽、バッハ、ベートーベン、モーツアルト、などもヨーロッパの一部の地域の民族音楽に過ぎない。
それがいつの頃からか、音楽=西欧音楽になってしまった。我々はこれを無意識的、無自覚的に受け入れるべきではない。所詮、西欧音楽も民族音楽に過ぎないと考え、広く世界の音楽に接するほうがいい。
そもそも西欧音楽の発展は西欧の発展とイコールなのである。産業革命で平民が生まれ、建築の発展で大規模なホールが生まれ、多くの市民がホールで音楽を聴く環境が出来、鉄線が作られることによって大音量の楽器が生まれ……という具合である。
この映画の隠れたメッセージが西欧優位に対する問題提起だとしたら、おもしろい。