橘曙覧が
たのしみは雪降るよさり酒の 糟かすあぶりて食くひて火にあたる時
というから、何回か酒粕を炙って喰ったが不味い。
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いろいろな酒粕を買って食べたが不味い。そのたびに酒粕を無駄にしていた。
だが、いい加減酒粕を無駄にするのもどうかと思って、新しい酒粕レシピに挑戦!
ずばり! 粕漬け!
だが、当たり外れがデカい。
まず、鶏の唐揚げで、鶏肉を酒粕と一緒に漬ける。そして、酒粕のまま小麦にまぶして唐揚げを作った。
これは激うまだ。
酒粕のどことない胃酸のような酸味がいわゆるレモンのような風味を与えるのだ。私的には唐揚げにレモンを搾るよりも、酒粕まぶし唐揚げの方が美味いと思った。大当たりである。コクも生まれた。
次に魚シリーズ。
鮭はまぁまぁ。
鱈は最悪だった。鱈は味がよく染みこむのだろうか。酒粕からアルコール臭だけが白身に染みこんで、不味い食い物になってしまった。
鰤は美味かった。
このように、酒粕漬けと普通のを用意。
右が酒粕漬け。
酒粕がいい感じで焦げている。
鰤のうまみを見事に引き立ててくれた。鱈で起きたようなアルコール臭まみれになることもなく、実に美味く出来た。
こっちは豚肉の粕漬け。
左が粕漬け。焼く前の状態。なぜか白くなった。
これも失敗。酒粕のうまみが活かされてない。ただ焼いた不味い酒粕になっただけ。肉が酵素で柔らかくなるらしいが、全然わからないレベル。ちなみに丸二日漬けた。
ということで、なんでもかんでも酒粕に漬ければいいというものではないことがわかった。
お勧めは鰤である。
酒粕は、それこそ酒の数だけあるので、いろいろ試してみると面白いかもしれない。