文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

金が使えない資本主義はあり得るか

資本主義社会では金を使うことは良いことだと教えている。誰かの支出は誰かの収入だからである。生産、支出、収入はイコールである。つまり、金を使えば、生産が高まり収入が増える。資本主義はそうやって成長する。タンス預金は悪。国のために金を使え。我々は陰に陽にそう教えられてきた。

 

しかしである。コロナで外出自粛となり、もはや金を使うことの出来ない世の中になってしまった。

 

ふと気がつくと、資本主義は私たちの目の前から立ち去っていたのだ。

 

ニュースを見ても国は給付金給付金という。給付金をもらって税金を払っているだけでは資本主義ではないのだ。資本主義の本質は無駄遣いであり、無駄遣いのない資本主義などなく、単に食料を買って生きるだけならそれは貨幣が生まれる前の原始時代に等しいではないか。

 

つまり、貨幣はたんなる食料引換券というわけである。国から食料引換券を頂いて食料と引き替えて生きる。原始時代以下である。暗黒社会だ。

 

我々は行き過ぎた資本主義を悪と見なして、人間らしい経済を作ろうと唱えていたが、いざ資本主義が消えてみると、これはもう暗黒時代である。資本主義を憎みながらも資本主義の恩恵をいかに被ってきたか痛感した次第である。

 

コロナは2022年まで消えないらしい。2022年まで暗黒社会を生きるか、それとも、ブラジルのように隔離反対デモを行い、コロナも数ある病気の一つ、数ある死因の一つとして受け入れるか。

 

わたしは後者の方がよほどマシだと思うが、この考えは全く受け入れられないのである。