文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

手紙は憶えている を観た

 

 

これも原題をみごとにぶちこわした迷題である。

原題は「Remember」様々な意味に捉えることが出来る、いいタイトルである。

はっきり言って、手紙は小道具の一つで、この作品を現していない。タイトルで作品が損なわれているいい例だ。

 

ネタバレ注意

 

がつんとネタバレすると、老人ホームでくらすボケ老人の主人公は、同じ老人ホームのマックスから復讐を頼まれる。マックスと主人公はアウシュビッツで家族を殺された。

しかし、マックスは足が悪くて復讐が出来ない。そこで、ボケ老人の主人公が復讐に出かける。

ただし、主人公はボケているので自分がなにをしているのかすぐに忘れてしまう。そこでマックスが詳細なメモを作って主人公に渡す。

主人公はついに、アウシュビッツで家族を殺したナチスの残党に出会うが、実は主人公自身もナチスの残党で、自分がナチスだと言うことを忘れていた。そして、主人公はナチスの残党を殺して自分も自殺する。

マックスは復讐を果たせてめでたしめでたし、という変な作品である。

しかし、日本も未だに南京だ慰安婦だと騒いでいるが、ヨーロッパでも未だにナチスだなんたらだとやっているところをみると、人類というのは同じような思考回路なのだなぁと改めて思った。映画はそれほどつまらなくはない。