今週のお題「おとうさん」
父親はまだ生きていて、近くに住んでいることもありたまに話すが、とくにこれと言った記憶がない。キャンプに行ったことくらいであろうか。しかし、それはキャンプに行った記憶であり、父親の記憶とは違う気がする。
先日結婚式に参列した。新婦の両親への手紙で、お父さん対お母さんが1対9くらいの割合で、あれを聞いた父親はきっと苦笑いを浮かべるしか出来ないのではないか。
親の心子知らずで、とくに父親の心娘知らずなのだろう、困ったものである。
生きているうちに親孝行せよと言うが、いったいなにが親孝行なのかとんとわからぬ。せめて警察に捕まらないくらいしか、親孝行のしようがない。金や物で困っているわけでもない。孫を観て喜ぶわけでもない。
ふと思ったのであるが、親不孝は可能だが、親孝行は不可能ではないか?