文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

つらさが世界を美しく見せるのだろうか

 人生がきわめて悩み多く、不可思議で苦しいものであるのは、心や精神が脆弱だからであろうか、それとも、世界そのものが、悩みをもたらすものを内包した存在だからだろうか。

だが、人生は喜びも多く、それは心が楽観的だからだろうか、それとも、世界は喜びを内包した存在だからだろうか。

不思議なもので、苦しみが大きいほど、喜びの味わいも深く、自然はより美しく、人々の優しさを感じる。寒風の日が続くと、柔らかく暖かい日差しだけで有り難く思えてくるものである。

神はとてつもなく面倒くさい人間というものを創ったのか、それとも、人間にとって面倒くさい世界を創ったのか。

美しい日本の私が図書館に置いてあったので借りた。
川端は、一休の自殺願望や芥川の自殺の例を出して、死を思ってこそ世界が綺麗になる、ようなことを言って、しかし、自殺には賛同できかねる、とも述べている。そんな川端も4年後自殺する。

 

 

美しい日本の私 (講談社現代新書)

美しい日本の私 (講談社現代新書)

 

 

 

一草一花 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

一草一花 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)