うどんの薬味に揚げ玉を入れていたら、7歳児が、「タマって漢字読めるよ!」と言い出した。
「じゃ、玉から点を取ったら?」
「王様のオウ」
と答える。どうやら小学校はまじめに漢字を教えているらしい。
「じゃ、大きいっていう字に、上に点がついたら? それが下だったら?」
などと問題を出している内に、なんで王に点がつくと玉なのか気になり始めた。王と玉、何か関係があるのだろうか? 大と太と犬は?
調べてみると、王は大きい斧の意味らしい。象形文字は写真の通り。
玉は玉を紐で通した絵。玉にはもともと点など付いていなかったのだ。しかし、王も玉も略していったときに同じ「王」になってしまって区別が付かないという理由で玉には点を付けることにしたらしい。今の玉は上から二本目と三本目の線の間に打ってあるが、一本目と二本目の間に打つ「玊」という文字もある。玉を磨く、という意味。
大は大きい人、という意味。象形文字からして巨人の感じ。
では、太の意味はというと、「超大きい」という意味。太陽、太洋など。もともとは大を二つ重ねて書いた。二つ各自を点二つで省略し、さらに一つ省略したのが「太」である。
「犬」は象形文字を簡略化していったら、「犬」に落ち着いたようである。犬の象形文字は文字と言うより絵だ。