文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 

カリモク60

学を衒うようで恐縮であるが、諸賢は「カリモク60」をなんと読むかご存知だろうか。

 

おそらく、「カリモクロクジュウ」と読んでおられるのではあるまいか。が、本当は「カリモクロクマル」と読むのが正しい。

トヨタの「86」は「ハチロク」であり、「ハチジュウロク」と読むのが誤りであるのと同じである。

 

さて、カリモクカリモクロクマルの違いを知らぬわたくしは、カリモクロクマルのKチェアが見たくて、カリモクショールームに行ってしまった。

 

パッと一回りして見つからぬので、近くにいた店員に、

「Kチェアありません?」

と聞いてみた。

すると店員が、「あ、うちはカリモクで、Kチェアはカリモクロクマルという違うブランドでして、Kチェアは扱ってないんです」と答える。

 

ここで、わたしはカリモク60の読みを学んだわけであり、要らぬ恥をかかずに済んだと胸をなで下ろした次第である。「カリモクロクジュウのKチェア」とは言わずに、Kチェアとだけ発したので助かった。

 

だが、考えてみればさもありなん。わたしはカリモクカリモクロクマルの違いがついていなかったのであるから、例えばトヨタに行って「トヨタの86ありません?」などと言うはずはないのだ。

 

そんな話はどうでもいい。わたしはせっかくカリモクショールームまではるばる足を運んだというのにKチェアがないことが遺憾であった。

「え、じゃ、ないんですか?」

と未練たらしく言えば、定員曰く、

「あの、Kチェアじゃないんですが、Kチェアみたいのはあるんですよ」

とのことで案内してくれた。

 

その椅子はショールームの端っこに置かれていた。

 

その椅子はWS11と言うらしい。一人掛けがWS1190で、二人掛けがWS1193である。

 

「え、これ、Kチェアですよね」

と思わずわたしは言ってしまった。ネットを介し毎日羨望のまなざしを送っていた椅子と違いが見られぬ。

 

「ええ。Kチェアをうちのブランドで作ってるんです。違うのはシートの質感とか、模様ですかね」

 

確かによく見ると、シートの模様などが違う。Kチェアが方形なのに対して、WS11は菱形である。だが、それ以外は同じだ。

 

座ってみる。

 

わたしは一人掛けがいいと思っていたが、二人掛けに座ると、実に素晴らしい。その余白と言えばいいのであろうか、片側に空いた空間に無限を感じることが出来る。どちらかを買うのであれば、躊躇無く二人掛けを選ぶだろう。

 

かなり惚れた。問題は置き場である。