座間市で白石隆浩容疑者が九人殺したのがニュースになっている。
単なる殺人か、それとも、嘱託殺人かはよくわからない。
#自殺募集
をツイッターで検索すると、ものすごい数の自殺希望者が出てくる。半分以上は本気ではないだろうが、中には本当に死にたがっている人もいるのだろう。白石容疑者はそんな人たちをやったのだろうか?
嘱託殺人、自殺幇助で有名なのはケヴォーキアン博士である。いつの時代にも自殺はなくならない。もし、人間に寿命がなくなり、バックアップ等で死を超克して他殺も病死も事故死がなくなっても、自殺だけは最後までのこるだろう。
人間は必ず死ぬ、という前提があればこそ自殺は嫌悪されるが、もし人間は自殺以外で死ぬことはない、という時代になったとしたら、自殺は嫌悪されるだろうか。
わたしは数年前、自殺幇助をテーマとした小説「死に神の死に頃」をいるかネットブックスさんより上梓(電子書籍だがな)した。テーマは重いが、内容は陰鬱にならないようにした。
執筆が間に合わず分冊にした。上巻「春と冬」はamazon、Kindleから普通に出た。しかし、下巻の「初夏と秋と夏」がKindleから出ないのである。いるかネットブックスさんから問い合わせてもらってもだめだった。ちなみに、Kindle以外からは普通に販売されている。内容が問題だったのかも知れない! なんと言っても自殺幇助だ! 反社会的だ! 書籍化されたときの帯にはこう記す。
「Kindleにはじかれた問題作!」
いやいや、反社会的な小説なんて五万とあります……。
たぶんなにかの手違いでしょう。
ついに、時代がおれに追いついた!
「死に神の死に頃」よろしくです!
解説
自ら死を望む者がたどり着く。房総の山奥に死を与える少女がいる。彼女は人がもつ死に対する憧憬を否定も肯定もしない。ただ望みを叶えるのみ。
「あなたの死にたい叶えます。人生に疲れた方、生きていてもしかたがないと感じている方、自殺する勇気がない方、あの世へ送って差し上げます」
誰かが自ら選ぶ死への心を、所詮他人は解し得ない。死ぬ理由は儚い。生まれる理由が曖昧であり、存在の理由があやふやなように。
自殺志願者は、それぞれの想いで山へ入る。
解説
連続短編。三話収録。
死ぬ理由は儚い。生まれる理由が曖昧であり、存在の理由があやふやなように。
初夏、未来に希望を見いだせない、生に価値を見いだせない、アウトローは死に瀕してなにを思うか。
秋、真剣の勝負で死を望む剣士。最強であるがゆえに死ぬことができない。自分を斬れる相手を探し、人ならざるものに戦いを挑む。
夏、一度死んだ人ならざるものが、あまりの生命の力で甦る。彼は生きているのだろうか、死んでいるのだろうか。あやふやな存在は花を摘んだ。
パピレス以外でも買えます。
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