ロックバンドでボーカルを務めているファンクなモックンが家業の寺を次ぐために、修行の厳しい寺に入山するという物語。
シコふんじゃたとおなじく、弟、デブ、とキャスティングもかなり被っている。
厳しい修行の目をかいくぐり、人間らしい欲望を充実させる。
この作品は仏教界に波紋を投げかけたのではなかろうか。法事のときだけありがたいような顔をして今日を唱える坊主の実態を暴いた? という程でもないのだろうが、みなが想像している生臭坊主がリアルに描かれている。
坊主のくせに好悪も激しい。唯一住職だけが、いわゆる仏道を収めた人間のように描かれているのが救いかもしれない。
普通に面白い作品である。
イントロのモックンの「若者たち」は最高だ。若者たちは本来こういう歌なのかもしれない。