文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 

サムライ先生 を観た

 

サムライせんせい

サムライせんせい

  • 発売日: 2019/04/26
  • メディア: Prime Video
 

 

なかなか面白かった。武市半平太というのがまた微妙で良い。

 

過去の偉人が現代に蘇る、というのはよくある設定で、最近では帰ってきたヒトラーが有名だろうか。 

帰ってきたヒトラー(吹替版)

帰ってきたヒトラー(吹替版)

  • 発売日: 2016/12/23
  • メディア: Prime Video
 

 

 大杉栄が現代に蘇るアナーキー・イン・ザ・JPも面白かった。読み返したい一冊である。もう10年も前の作品になるのか。

アナーキー・イン・ザ・JP

アナーキー・イン・ザ・JP

  • 作者:中森 明夫
  • 発売日: 2010/09/29
  • メディア: 単行本
 

 

ただ、武市半平太。どういう人物か今ひとつわからない。まじめ一筋、という設定だが、元がわからないのでなんとも言い難い。それよりも、理想の武士の形を武市に託したといった方が良いかもしれない。

 

龍馬の扱いがぞんざいでウケる。龍馬と武市が現在の日本を見て言う。150年後の日本も悪くない、と。

 

だが、これは150年後だから言えるのであって、戦中の1944年あたりに生まれ変わってたら、「なんじゃこのヒノモトはぁぁぁ!」となっていたのではあるまいか。

 

つまり、武市が目指した尊皇攘夷運動と現在は距離が遠すぎる。武市にとっては異世界なのではなかろうか。

 

不良集団をぶちのめしたり、殺陣もちゃんとある。

 

幕末のあの時代は、ヒノモトの未来を憂い、命をかけて活動することが出来た。しかし、今はヒノモトの未来と言ってもせいぜい「安倍がー」ぐらいで、その安倍さんも退陣宣言してしまった。

 

ヒノモトの未来。問題は山積しているのであるが、一番の理想は現状維持、という緩やかな衰退に対して、憂いや怒りの炎は燻るだけである。